[今夜の視点]シカゴコーン=下値余地が残っているかに注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴコーンの夜間取引は小動き。大豆が朝安後に戻していることが、コーンは値動
きに乏しい。12月限は430セントの節目を挟んだもみ合い。
 これからは米農務省(USDA)の需給報告を織り込んだあとの値動きとなるが、目
先は下値余地が残っているかどうかに注目したい。同報告では新穀年度より旧穀年度の
国内消費が下方修正が弱気のサプライズとなった(そのため、新穀年度の期末在庫が上
方修正された)。今夜は週間輸出検証高にも注目したいが、大豆が大きく動くとそれに
左右されやすくなろう。

 14日のシカゴは急反落。注目されたUSDAの月例需給報告は中立〜やや弱気の評
価だったが、これまでシカゴ穀物の騰勢を主導してきた大豆が大きく崩れたためコーン
の下げ幅も大きくなった。米国産の新穀の生産高や単収は下方修正されたものの、旧穀
の国内消費が大きく下方修正(飼料用の落ち込みが主因)されたことで、旧穀の期末在
庫が上方修正。これにより新穀の期末在庫も上方修正され弱気された。また大豆同様、
ブラジルの旧穀の生産高が上方修正されたことも嫌気された。

 12月限は429.50セントまで急落したが、引けは430.25セントと辛うじ
て430セント台を維持した。

<今夜の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】 22:30 製造業景況指数 2025年11月(ニューヨーク連銀)
【農産】 11/18 01:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【農産】 11/18 06:00 週間穀物生育進度・作況状況(USDA)
◆ カナダ ◆
【経済】 22:30 消費者物価指数 2025年10月(カナダ統計局)

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*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

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