海外サマリー(17日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,074.5  - 19.7  シカゴ大豆  2026/ 1 1,157.25  +32.75
NY銀     2025/12 5,066.0  -  2.6  シカゴコーン 2025/12   434.75  + 4.50
NYプラ    2026/ 1 1,562.50 -  2.7  NY原油   2025/12    59.91   -0.18
NYパラ    2025/12 1,403.50 -23.40  ドル・円               155.19   +0.64
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。貴金属、原油、大豆、コーンは暫定値。
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◎NY外為=ドル円は155円台前半まで上昇
 NY為替市場はドル高がやや優勢となる中、ドル円は再び155円台前半まで上昇。
先週のリスク回避の雰囲気は一服し、ドル円は買い戻しが優勢となった。
 米政府機関は再開したものの、これまでの閉鎖に伴う経済的影響や、FRBの利下げ
期待の後退、AI関連株の高バリュエーションへの懸念などは続いている状況。
 今週は延期されていた9月分の米雇用統計が20日(木)に発表される。既に発表に
なっている9月分のADP雇用統計は、雇用者数が予想外の減少となり、米労働市場の
冷え込みを示していた。
 弱い内容も警戒されるが、米雇用統計とADP雇用統計は必ずしも傾向が一致するわ
けではない。もっとも、米政府機関閉鎖前のデータでもあり、予想を上回っても、どの
程度の反応を示すかは未知数。
◎NY貴金属=続落、米利下げ観測後退が圧迫
 ニューヨーク金、銀は続落。
 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退
を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、軟調となった。日中取引では、ジェフ
ァーソン米FRB副議長が政策金利は中立水準に近付づいているとの見方を示すなか、
もみ合いとなったのち、終盤に一段安となった。
 銀12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優
勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測
後退や金軟調が圧迫要因になったが、買い戻されて下げ一服となった。欧州時間に入る
と、戻りを売られた。日中取引では、序盤の手じまい売りが一巡すると、下げ一服とな
ったが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 パラジウム12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や他の貴金属の
軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=続落、米追加利下げ観測の後退やNYダウ大幅安で
 アルミ3カ月物は続落。2857.50ドルで軟調で取引を開始。アジアの時間帯前
半は2858.50ドルと前営業日の引け値まで浮上したが、その後は中国の景気不透
明感を嫌気した上海株安、銅の軟調に足並みを揃え下値を探る動きを展開。2830ド
ル台まで値を落とした後、米国の時間帯を迎えると追加利下げ観測の後退やニューヨー
クダウの大幅安を受け、低迷となるなかで2805ドルの安値を記録。安値から買い戻
す動きが見られたものの、戻り売り圧力が強く低迷したまま取引を終えた。
 銅3カ月物は続落。1万0830ドルで軟調に取引を開始。アジアの時間帯序盤に
1万0851ドルまで浮上する場面も見られたが、中国景気の先行き不透明感などを受
けた上海株の軟調が重石となって次第に値位置を落とした。1万0800ドルを割り込
む場面が見られたが、14日に今月10日以来の安値となる1万0755ドルまで軟化
した後で売り警戒感が強まった。1万0800ドルを割り込むと買い戻される底堅さも
見せていたが、米株市場ではハイテク関連株が軟調となったうえ、追加利下げ観測が後
退するなか、ダウ平均が700ドルを超える下げ幅を記録したことが重石となり、下値
探りとなり、一時は1万0756.50ドルの安値まで下落。安値からの戻りも浅く低
迷したまま引けを迎えた。
◎NY原油=反落、ノボロシースクからの輸出が再開
 ニューヨーク原油の当限は反落。ウクライナ軍の攻撃によって、ロシア黒海沿岸の主
要輸出港ノボロシースクからの石油輸出が一時停止したものの、輸出が再開したことが
相場を圧迫した。米国がロシア石油大手ロスネフチとルクオイルに対する制裁を発表
し、ロシアの代表的な原油のディスカウントが拡大していることも重し。ブルームバー
グによると、12ドル程度だったウラル産原油のディスカウント幅は23ドル程度まで
拡大している。
◎シカゴ大豆・コーン=共に反発、需給引き締まりや大幅下落後の買い戻しで
 大豆は大幅反発。
14日に発表された米農務省(USDA)月例需給報告での米生産量の下方修正の発
表直後に材料織り込みから値を落としたが、需給引き締まりに対する意識が強まったう
え、USDA週間輸出検証高が強気な内容だったことも強気材料視された。
 コーンは反発。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が200万トンを超える強気な内容だっ
たことが好感された。前営業日に急反落となった後の買い戻しも見られたが、USDA
月例需給報告での新穀の期末在庫の上方修正が重石となったが、堅調に推移した。
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