シカゴ大豆市況=大幅反発、需給引き締まりへの意識や強気な輸出で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2026/01   1,120.00    1,160.25    1,114.25    1,157.25     +32.75
   2026/03   1,132.00    1,166.25    1,126.25    1,163.25     +27.25
   2026/05   1,142.25    1,172.25    1,136.50    1,170.00     +23.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       415,507        409,848         970,833 (+ 14,837)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(11月13日までの週)
 大 豆:117万6307トン(前週改定値:112万4668トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月23日−11月27日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は大幅反発。前日比は7.00〜32.75セント高。
14日に発表された米農務省(USDA)月例需給報告での米生産量の下方修正の発
表直後に材料織り込みから値を落としたが、需給引き締まりに対する意識が強まったう
え、USDA週間輸出検証高が強気な内容だったことも強気材料視された。
 1月限は1120セントで取引を開始。直後に1114.25セントまで値を落とし
たが、その後は値位置を切り上げ、欧州の時間帯を終えるまで1130セント前後での
高下となった。米国の時間帯を迎えるとさらに地合いを引き締めて終盤にかけて上値を
探る動きとなり、一時は1160.25セントの高値を記録。高値では転売が見られた
が1150セント台後半を維持し、終値ベースでも30セントを超える上げ幅を記録す
る高騰となった。
 米農務省(USDA)発表の11月13日までの週間大豆輸出検証高は117万
6307トンで前週の112万4668トンを上回った。一方の累計は前年の1758
万7634トンを約43%下回る1010万9477トンだった。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では15〜16日にかけて前線が南部に到来しているが、この前線の
北上に伴い今後数日はまとまった雨量を伴う降雨となるだろう。この前線は今週半ば
まで北部に停滞する見込み。また中部および南部では今週後半から週末にかけて降雨と
なるだろう。ブラジル南部ではアルゼンチンから北上してきた前線による雨量が限られ
ると予想されるため、12月の生育最盛期にかけて生育環境が悪化する見通しとなって
いる。
 アルゼンチン産地では15〜16日にかけて前線が到来し広い範囲で降雨が発生。
これにより産地の土壌水分は潤沢が保たれている。ただ、今後はしばらくの間、まとま
った雨量を伴う降雨をもたらす前線が到来することはなく、局地的程度の降雨が続く
見通しとなっている。現在の土壌水分は潤沢ながら、今後、まとまった雨量を伴う降雨
が見られなければ次第に乾燥傾向が強まるだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは15〜16日にかけて降雨は発生しなかったが暖かな天気となった。
17日には低気圧が到来するが、雨量は及び雨となる地域は北部に限られるだろう。
19日には活発な低気圧が到来し21日にかけて降雨となる見込み。この雨は冬小麦に
とって慈雨となる。また、24日前後には新たな低気圧が到来し再び降雨が見込まれ
る。気温は24日にかけて暖かな状態が見込まれるが、サンクスギビングデーとなる
11月27日前後には強い勢力の低気圧が到来し、気温が低下する見通しとなってい
る。

 大豆製品は、共に大豆に追随高となった。大豆油は原油安が重石となりながらも堅調
を維持。一方の大豆粕は大豆に追随して上げ幅が大きくなり、終値ベースで330ドル
台に値を乗せた。
 大豆粕12月限は前日比8.30ドル高の330.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地では15〜16日にかけて前線が南部に到来。
・ブラジル南部の今後の雨量は限られ、12月にかけて生育環境は悪化の可能性も。
・アルゼンチン産地では雨に恵まれ多くの地域で十分な土壌水分を維持。
・アルゼンチン産地では今後は少雨傾向となり、土壌水分の乾燥傾向が強まるリスク
 も浮上。
・11月13日までの週間大豆輸出検証高は117万6307トンで前週の112万
 4668トンを上回る。

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