貴金属は、総じて続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢と なろう。銀は夜間取引で先限が上昇した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニ ューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は15.64ドル安 の4051.68ドル、銀が55セント安の5017セント、プラチナが9.50ドル 安の1542.50ドル、パラジウムは13.48ドル安の1392.34ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.25/27円で、前営業日の 大引け時点から0.56円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万0530円前後、銀は254.9円前後、プラチナ は7135円前後、パラジウムは7100円前後。 【NY金は米利下げ観測後退が圧迫】 金はきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて 売り優勢となった。 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。ジェファー ソン米FRB副議長は、FRBの政策金利は景気を刺激もせず冷やしもしない「中立水 準」に近づいているため、追加利下げは「ゆっくりとした」ペースで進めていかなけれ ばならないと述べた。一方、ウォラー米FRB理事は、労働市場の弱さと金融引き締め が低・中所得層の消費者に打撃を与えているとして、12月の連邦公開市場委員会(F OMC)では追加利下げを実施すべきだとの見解を改めて示した。CMEのフェドウォ ッチで、12月利下げの確率は42.9%(前日44.4%)となった。 銀はきのうの海外市場は、買い戻される場面も見られたが、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナは米利下げ観測後退や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金 軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調が圧迫要因になっ た。ジェファーソン米FRB副議長が追加利下げは「ゆっくりとした」ペースで進めて いかなければならないと述べる一方、ウォラー米FRB理事は12月の連邦公開市場委 員会(FOMC)では追加利下げを実施すべきだとの見解を改めて示した。 <今日の予定> ・米輸出入物価指数 2025年10月(労働省)、発表延期見通し ・米鉱工業生産・設備稼働率 2025年10月(FRB)、発表延期見通し ・対米証券投資 2025年9月(財務省)、発表延期見通し MINKABU PRESS 東海林勇行
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