海外サマリー(17日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,066.5  - 8.00  シカゴ大豆  2026/ 1 1,153.50  - 3.75
NY銀     2025/12 5,086.5  + 15.4  シカゴコーン 2025/12   436.75  + 2.00
NYプラ    2026/ 1 1,557.4  +  1.7  NY原油   2025/12    60.74  + 0.83
NYパラ    2025/12 1,426.00 + 7.70  ドル・円               155.53  + 0.30
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。貴金属、原油、大豆、コーンは暫定値。
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◎NY外為=ドル円は155.70円台まで上伸
 NY為替市場でドル円は155円台で推移し、終盤に155.70円台まで上伸し
た。東京時間は日本の当局からの口先介入も出ていた。片山財務相が「過度な変動を高
い緊張感持って見極め」と述べたほか、本日に高市首相と会談した植田日銀総裁は「為
替も議論した。政府と連携して為替動向とその経済への影響を注視する」と述べた。
 AI関連を中心に株式市場が再び不安定になり、暗号資産市場でもビットコインが9
万ドルを一時割り込むなど、市場にはリスク回避の雰囲気も見られているが、為替市場
は比較的落ち着いた反応に留まっている。
 FRBの12月利下げへの期待が後退する中、日米の金利差縮小が以前の想定ほど早
まらないとの見方から、投機筋やファンド勢からの円キャリー取引への需要は引き続き
高いようだ。
◎NY貴金属=金は小幅続落、時間外で4000ドル割れも日中に戻す
 ニューヨーク金は小幅続落。銀はまちまち。
 金12月限は小幅続落。時間外取引では、リスク回避の動きが強く、投げ売り先行も
ようとなり、アジア時間の終盤に4000ドル割れとなった。欧州時間に入り、下値を
切り上げたが、軟調地合いを断ち切ることはできず、40ドル近い下落で4030ドル
台で推移。日中取引開始後は急速に戻し、序盤に前日の終値水準を回復。19日に米連
邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の公開を控え買い戻しが先行もようとなった。
戻り一巡後は米追加利下げ観測の後退でドルが堅調に推移したことで戻り売りが強く、
中盤に下げ幅を拡大した。後半から終盤には安全資産としての買いや、利益確定の買い
戻しもあり、再度、戻り歩調となった。
 銀12月限は時間外取引で70セント超の下落。日中取引は戻り歩調となり、終盤は
プラスサイドに浮上した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがまちまち、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は小反発。時間外取引では、金、銀の大幅続落で一時、約40ドル安
まで下落。欧州時間に下値を切り上げ、15ドル程度の下落で推移。日中取引では、米
国株が続落し、投資家心理が弱気になることが警戒されるなか、金、銀が戻したことで
前半に下げ幅を縮小した。中盤に売り優勢となったが、終盤は下値を切り上げ、小高く
推移。
 パラジウム12月限は反発。時間外取引は一時40ドル安程度まで値を崩したが、6
ドル超の下落まで戻した。日中取引では他の貴金属の戻りから終盤に地合いを引き締め
てプラスサイドに浮上。
◎LME=続落、米追加利下げ観測の後退やハイテク関連株安で売り優勢
 アルミ3カ月物は続落。2805ドルで取引を開始した直後に2812.50ドルの
高値を付けた後、米追加利下げ観測の後退を受けた米株安を受けてアジア株が軟調とな
ったことで値位置を落とし、10月21日以来の安値となる2770ドルまで値を落と
した。安値を買い戻された後は2800ドルが上値抵抗線として意識されたもちあいと
なり、軟調なまま取引を終了。
 銅3カ月物は続落。1万0752ドルで軟調で取引を開始した後も、米連邦準備制度
理事会(FRB)のジェファーソン副議長が追加利下げに慎重な姿勢を示したことを受
けた米株安を受けてアジア株が軟調となったことが手掛かりとなって売り優勢で運ばれ
11月5日以来の安値となる1万0660ドルまで軟化。安値を買い戻された後、米国
の時間帯を迎え、人工知能(AI)への過剰投資が警戒されたうえ、割高感からハイテ
ク関連株に売りの手が膨らんだことが重石となり、1万0730ドルを上値抵抗線とし
た動きが続き、一時は値を伸ばしながらも転売に下押され、低迷したまま引けを迎え
た。
◎NY原油=反発、ロシア石油大手の制裁猶予期間が終了へ
 ニューヨーク原油は反発。先月に米国が発動したロシア石油大手ロスネフチとルクオ
イルに対する制裁の猶予期間が今週21日で終了し、原則的に新規の取引が禁止され、
供給が下振れする見通しであることが相場を押し上げた。ロシアから石油を輸入する中
国やインド、トルコなどは取引を見送っているもようだが、日量700万バレル規模の
ロシアの石油輸出がどの程度減少するのか未知数。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は小幅反落、コーンは期近は需給織り込み小幅続伸
 大豆は小幅反落。
 米農務省(USDA)が中国向けの大口成約を発表したことを受けて値を伸ばし24
年6月以来の水準に達する場面も見られたが、利益確定の動きが広がったことで反落に
転じ軒並み軟調となった。
 コーンは期近の主要限月は小幅続伸も他は反落。
 大口成約の発表を受けて値を伸ばした大豆の動きに追随する買いが見られた。大豆が
24年6月以来の高水準に達したことで利益確定の動きが見られたことで4番限以降は
マイナスサイドに値を落としたが、期近12月限〜5月限は米国の需給に関連する材料
の織り込み感から下値は堅く、堅調地合いを維持して終えた。
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