●論点解説金、FOMC議事要旨と雇用統計待ち=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は、米利下げ期待の後退を受けての値下がりが続いている。米金融当局者は、
米連邦公開市場委員会(FOMC)が接近しているにもかかわらず、明確な政策見通し
を示せていない。雇用を重視すれば利下げ、インフレを重視すれば利下げ見送りとなる
中、意見が割れている。マーケットも追加利下げの確率は五分五分との評価に留めてお
り、今後発表されるデータが注目されている。ADPは民間雇用者数の減少を報告し、
米労働省は10月時点のデータだが失業保険受給者数の上振れを報告している。こうし
た低調な雇用指標が金相場を下支えしたが、それが直ちに利下げを促すのかは確信が持
てない状況になっている。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、10月
雇用統計が発表されるため、ここで新たな動きがみられるのかが次の焦点になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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