シカゴコーン市況=反落、大幅安の大豆に追随し売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/12    435.50      436.25      428.25      429.75      - 7.00
   2026/03    448.50      449.25      440.50      441.50      - 8.00
   2026/05    455.00      456.00      447.75      449.00      - 7.50

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       421,027      373,123       1,616,139 (+ 5,404)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(11月14日までの週)
 生産量:日量109万1000バレル(前週比 1万6000バレル増)
 在 庫: 2230万7000バレル(前週比 8万8000バレル増)
*米気象庁発表の6−10日予報(11月25日−11月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を上回る。
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 コーンは反落。前日比は8.00〜3.25セント安。
 バイオ燃料用としての消費需要見通し不透明感を受けて大きく下落した大豆の軟調が
重石となった。また、米産地で生育に適した天候が続いていることで小麦が値を落とし
たことも弱材料視された。

 12月限は435.50セントで取引を開始した後、暫く435セントを前後する動
きが続き、この中で436.25セントの高値を付けた。米国の時間帯に急速に値位置
を落として428.25セントの安値を記録。安値からの戻りも浅いまま安値圏で取引
を終えた。
 米エネルギー省が発表した11月14日までの週におけるエタノール生産量は、前週
より1万6000バレル増加した109万1000バレルだった。同日時点の在庫は
8万8000バレル増加した2230万7000バレルだった。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では今週前半は前線の影響で北部でまとまった雨量を伴う降雨が発生。
今週後半から週末にかけてこの雨は次第に南下するだろう。ただ、今後はブラジル産地
ではまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低下すると見られ、この状況が続く
ようであればコーン・大豆の生育にとって重要な12月にかけて生育環境が悪化する
恐れがある。
 アルゼンチン産地では現在の土壌水分は潤沢ながら、全体的に少雨傾向が広がってい
る。今後もいくつもの前線がアルゼンチンを通過する見通しながら、局地的な降雨が
発生するにとどまるだろう。今後も同様の状況が続き土壌水分が次第に減少していく
可能性に注意が必要となっている。
 シカゴ小麦は大幅安。期近12月限が前日の高値を上抜き11月6日以来の高水準に
達する場面も見られたが、米産地で生育に適した生育環境が続いていることや、大豆の
大幅安が手がかりとなって売り優勢で運ばれた。
 12月限は前営業日比9.75セント安の536.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは19日に強い勢力の低気圧が広がっており、21日にかけてまとまっ
た雨量を伴う降雨が発生。この雨は冬小麦にとって慈雨となっている。また24日〜
25日には新たに低気圧が到来することでさらに散発的な降雨が発生する見込み。24
日にかけて気温は平年を上回る見通しだが、11月末にかけて寒気が到来すると予想さ
れる。また、12月初旬にも寒気が到来し、北部を中心に降雪となるだろう。
今日の材料
・ブラジル産地では今週後半から週末にかけて南部で降雨発生。
・今後はブラジル産地ではまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低下。
・アルゼンチンでは現在の土壌水分は潤沢ながら、全体的に少雨傾向が広がる。
・米国の11月14日までの週におけるエタノール生産量は、前週より1万6000
 バレル増加した109万1000バレル。
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