ドル円はいったん調整の動きも堅調地合い維持、この後の米雇用統計なども警戒=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円はいったん調整の動きも堅調地合い維持、この後の米雇用統計なども警戒=ロンドン為替概況

 ドル円は東京午後からロンドン朝にかけて157円78銭まで上値を伸ばした。今年1月以来のドル高圏。昨日の米FOMC議事要旨を受けて12月の米利下げ期待が後退。日銀の12月利上げ期待も低いままとなっており、日米金利差縮小への警戒感が後退していることで、円キャリー取引の拡大からのドル高円安が継続。本日高市政権の総合経済対策が21.3兆円規模になると報じられたことで、財政赤字警戒からの円売りも広がった。
 本日午後に行われた小枝日銀審議委員の新潟県金融懇談会後の会見では12月の利上げについて可能性を残す発言も見られたが、市場の反応は鈍く、ドル高円安基調の勢いを意識されるものとなっている。
 もっとも高値を付けた後、いったん調整の動きが広がった。158円台からは介入への警戒感が強まるとの思惑からいったん利益確定売りが入った。157円10銭台までいったん大きく調整が入ったが、下げ一巡後はドル買い円売りが出るなど、地合いの強さは継続。

 クロス円も朝の上昇からいったん調整の動き。ユーロ円は181円73銭まで上昇も、181円ちょうど近くまでいったん売りが入った。大台を維持したことやドル円の安値からの反発もあって、181円40銭台を付けている。ポンド円は朝に206円の大台に乗せ、206円05銭を付けたが、その後の円安の調整に205円30銭前後まで売りが出た。その後205円80銭台を付けるなど大きな上下ととなっている。

 ユーロドルは1.15台前半で落ち着いた動き。ドル高警戒も1.15割れを試す勢いが見られず。ポンドドルは対円でのポンド買いもあって1.3085を付ける動き。来週に英政府の予算案発表を控え、財政赤字への警戒感がくすぶるものの、いったん買いが優勢。

MINKABUPRESS 山岡

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