●週間見通し穀物、不安定だがボックス傾向に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週の穀物相場は売買が交錯する展開になった。中国が米国産大豆を調達しているこ
とが確認できるも、大豆相場の値動きは安定しなかった。一時的に戻り高値を更新した
が、米中合意に沿った大規模調達が行われるのかは不透明感が強く、決定打を欠いた。
トウモロコシ相場も売買が交錯した。高値では農家売りが上値を圧迫したが、逆に大き
く値を崩すまでの勢いは見られなかった。原油安の影響は限定的だった。
 前週に続いてボックス気味の展開が想定される。中国の米国産大豆購入動向が注目さ
れ、大口成約が報告されると大豆主導の値上がりは想定される。ただし、断続的に相場
を押し上げるほどの成約が続く可能性は低く、一方的な相場展開には発展しづらい。特
にトウモロコシは農家売り圧力が強く、大きな値動きに発展する可能性は低い。
 予想レンジは、トウモロコシが430〜445セント、大豆が1100〜1150セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。