貴金属は、続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は99.03ドル高 の4136.01ドル、銀が183セント高の5134セント、プラチナが31.78 ドル高の1518.40ドル、パラジウムは35.36ドル高の1399.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.89/91円で、前営業日の 大引け時点から0.25円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万1140円前後、銀は250.0円前後、プラチナ は7255円前後、パラジウムは7000円前後。 【NY金は米金融当局者の利下げ発言が支援】 金はきのうの海外市場では、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の利下げ発言 を受けて堅調となった。 金は米金融当局者の利下げ発言が支援要因になった。ニューヨーク連銀のウィリアム ズ総裁は、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は足元で「緩やかに引き締め的」との 見方を示し、FRBはインフレ目標をリスクにさらすことなく「近い将来」に利下げを 実施できると述べた。ウォラーFRB理事は米国の労働市場はなお弱いため、12月9 〜10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの追加利下げを決定 することが正当化されるとの考えを改めて示した。CMEのフェドウォッチで、12月 の利下げ確率は84.4%(前日71.0%)に上昇した。 米国とウクライナは24日、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた計画を巡る相違点 の縮小に取り組んだ。スイスのジュネーブで前日に行った協議では、ロシアに大きく譲 歩した内容だとしてウクライナや欧州諸国が懸念を示していた米国の当初案を修正する ことで合意した。 銀はきのうの海外市場は、金堅調やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の利下 げ発言を受けて買い優勢となった。 【プラチナは米金融当局者の利下げ発言などが支援】 プラチナはきのうの海外市場は、米金融当局者の利下げ発言などを受けて買い優勢と なった。 プラチナは米金融当局者の利下げ否定などが支援要因になった。ニューヨーク連銀の ウィリアムズ総裁やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の利下げ発言を受けて 12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が上昇した。またウクライ ナ和平案がまとまりつつあり、今後の行方を確認したい。 <今日の予定> ・独国内総生産 2025年7-9月期確報(連邦統計庁) ・米小売売上高 2025年9月(商務省) ・米生産者物価指数 2025年9月(労働省) ・米ケース・シラー住宅価格指数 2025年9月(S&P) ・米消費者信頼感指数 2025年11月(カンファレンスボード) ・米中古住宅販売仮契約指数 2025年10月(全米不動産協会) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。