株価指数先物【引け後】 押し目狙いのロングは限られ、ショート優勢の展開

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 48600 -180 (-0.36%)
TOPIX先物 3290.0 -11.0 (-0.33%)

 日経225先物(12月限)は、前日比180円安の4万8600円で取引を終了。寄り付きは4万9610円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万9525円)を上回る形からギャップアップで始まった。開始直後につけた4万9730円を高値に戻り待ち狙いのショートが優勢となり、前場中盤にかけて4万8810円まで上げ幅を縮めた。ショートが一巡した後は、前場終盤にかけて4万8850円~4万9100円辺りで保ち合いを継続。

 ランチタイムで4万9000円辺りでの底堅さがみられたものの、後場の取引開始時にレンジを下抜ける形となった。朝方につけた安値を割り込んで下落に転じると下へのバイアスが強まり、4万8540円まで売られる場面もみられた。後場中盤以降は4万8600円~4万8800円辺りのボトム圏での推移が続いた。

 買い一巡後は一気に上げ幅を縮めており、ボリンジャーバンドの-1σ(4万9100円)水準をキープできなかった。ショートが一巡した後は4万9000円を上回っての推移が目立ち、-1σ水準での攻防をみせていたが、後場に入り下へのバイアスが強まった。

 米国市場の流れを引き継ぐ形でアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]が日経平均型を牽引する半面、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]の下落率は一時10%を超えており、1社で日経平均株価を340円余り下押す形となった。ソフトバンクグループが後場に入り下げ幅を広げたことにより、先物市場で短期的なショートを誘った面もありそうだ。

 日経225先物はギャップアップで5万円の大台に接近する場面も期待されたが、結局は-1σをキープできず、-2σ(4万8000円)とのレンジが意識される。ナイトセッションで-2σは4万7900円、-1σが4万9030円に下がってきた。バンドに沿った調整が続くことで、押し目待ち狙いのロングは入りにくくさせよう。再び-2σを捉えてくると、75日移動平均線(4万6280円)が射程に入ってくるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.77倍と横ばいだった。一時14.90倍をつける場面もみられたが、ソフトバンクグループの下げが影響し、-1σ(14.95倍)を超えることができなかった。日経平均型を牽引するアドバンテストは堅調だったが、NTショートを巻き戻す動きは限定的だった。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8677枚、ソシエテジェネラル証券が8166枚、サスケハナ・ホンコンが3120枚、JPモルガン証券が2393枚、バークレイズ証券が1949枚、SBI証券が1709枚、日産証券が1442枚、松井証券が1228枚、モルガンMUFG証券が1206枚、みずほ証券が894枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1916枚、ソシエテジェネラル証券が1万9434枚、バークレイズ証券が6005枚、ゴールドマン証券が4965枚、JPモルガン証券が4789枚、モルガンMUFG証券が3767枚、サスケハナ・ホンコンが2287枚、ビーオブエー証券が1334枚、シティグループ証券が973枚、野村証券が751枚だった。

株探ニュース

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