【市況】 金が上げ一服。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服や ドル建て現物相場の下落を受けてマイナスサイドに転じる限月が目立った。銀は8月限 が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が38円安〜10円高、金ミニが7.0 〜111.0円高、ゴールドスポットが891円高、銀が1.7円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万5109枚、金ミニが1万0202枚、ゴ ールドスポットが828枚、銀が5枚。 【NY金は米利下げ観測やドル安が支援】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測やドル安が支援要因になった。経済指 標がまちまちの内容となるなか、米FRBの利下げ観測に変わりはなかった。9月の米 耐久財受注は前月比0.5%増だった。8月は3.0%増で、2カ月連続の増加。民間 設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は 0.9%増と、市場予想の0.2%増を上回る大幅な伸びを示した。一方、米新規失業 保険申請件数は、6000件減の21万6000件と、7カ月ぶりの低水準となった。 市場予想は22万5000件だった。 米連邦準備理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)による と、経済活動は大半の地区で、前回報告からほぼ変化がなかったと報告された。12地 区のうち約半数で雇用が弱まり、個人消費も減少した。物価の緩やかな上昇も指摘され た。 金先限は2万1158円まで下落した。円安一服やドル建て現物相場の下落が圧迫要 因になった。円相場は1ドル=156円台前半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ観測やドル安を受けて押し目を買われた。アジア市場では、朝方の 4163.69ドルから、利食い売りなどが出て軟調となった。 午前11時現在、4152.45ドルで推移、銀は5279セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4150.66ドル、銀が5187セント。 MINKABU PRESS
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