金・銀午前=金は大幅続伸、FRB議長の独立性発言やイラン情勢が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金は大幅続伸。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の独立性発言やイラン情勢
に対する懸念を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇を受け
て上場来高値を更新した。銀はニューヨーク高や円安を受けて期先2本が急伸した。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が1495〜1581円高、金ミニが
607.0〜1619.5円高、ゴールドスポットが2544円高、銀が23.2〜
28.0円高。
 午前11時3分現在の出来高は、金が6万5559枚、金ミニが3万0061枚、ゴ
ールドスポットが1931枚、銀が11枚。
【NY金は米FRB議長の独立性発言で一代高値を更新】
 金はトランプ米大統領の発言で先行き不透明感が広がったことに加え、パウエル米連
邦準備理事会(FRB)議長の独立性発言を受けて買い優勢となった。米大統領は、ド
ルが下がりすぎていないかという記者団からの質問に対し、ドルは好調に推移しており
「ドルの価値は素晴らしい」と応じた。市場ではドル安を容認する発言と受け止められ
た。また米連邦準備理事会(FRB)議長の指名を近く発表すると述べるとともに、金
利が低下するとの見通しを示した。ただベセント米財務長官は「米国は常に強いドル政
策を取ってきた」と述べた上で、円高・ドル安を狙った為替介入の可能性について「絶
対にない」と否定した。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を
3.50〜3.75%に据え置くと決定した。インフレの高止まりと堅調な経済成長を
踏まえた。ただ、将来的な利下げ時期について明確な見通しは示さなかった。ウォラー
理事とミラン理事が0.25%の利下げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。パ
ウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、FRBは独立性を失っていないとし、今後
もFRBの独立性が損なわれることはないと述べた。また中央銀行の独立性とは選挙で
選ばれた政治家が金融政策の決定を直接的に左右しないことにあると指摘した。
 イラン国連代表部は「イランは相互尊重と利益に基づく対話の準備ができている。し
かし、もし追い詰められれば、自国を防衛し、かつてないほどの対応を取るだろう」と
した。一方、トランプ米大統領は、イランに対し、核開発問題を巡る合意に向けた交渉
に応じるよう改めて要求した上で、米国による次の攻撃は「はるかに甚大なものにな
る」と警告した。
 金先限は上場来高値2万8399円を付けた。ニューヨーク高や円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=153円を挟んだ動きとなった。銀先限は上場来高値
599.0円を付けた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、史上最高値を更新。きのうの海外市場では、トランプ米大
統領の発言を受けて先行き不透明感が高まったことや、パウエル米連邦準備理事会(F
RB)議長の独立性発言を受けて買い優勢となった。アジア市場では、イラン情勢に対
する懸念などを受けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。
 午前11時現在、5542.43ドルで推移、銀は1万1778セントで推移。前営
業日の大引け時点は金が5261.09ドル、銀が1万1455セント。

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