原油相場は一気に値を崩すことなく、期近限月が修正高になった。米国とイランの停 戦合意では、ホルムズ海峡の即時開放が盛り込まれたが、実際にはイランと関係する船 舶が複数通過したのみであり、原油・石油製品の流通は正常化に程遠い状態にある。イ ランから攻撃を受けない確証が得られず、貨運会社も慎重姿勢を崩していない。 一方、イスラエルのレバノンに対する攻撃も問題視されている。米国とイスラエルは 停戦合意の範囲外としているが、イランは停戦合意に含まれるとの認識を示している。 このため、停戦合意を破綻させるきっかけになり得る動きとして、イスラレルとレバノ ンの交戦状態が注目されている。ただし、イスラエルのネタニエフ首相が和平協議に前 向きな姿勢を見せると、原油相場は高値から急速に下押しされるなど、まだ極端に不安 定な地合が続いている。原油供給不安解消は、時間をかけたプロセスになる見通しだ。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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