4日の東京株式市場は大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時770円強の下落をみせる波乱展開となった。大引けは下げ渋ったものの1万9500円台まで一気に水準を切り下げている。 大引けの日経平均株価は前営業日比452円81銭安の1万9561円96銭と急落。東証1部の売買高概算は15億5130万株、売買代金概算は2兆7718億1000万円。値上がり銘柄数は598、対して値下がり銘柄数は1475、変わらずは56銘柄だった。 2019年大発会となったきょうの東京市場は、リスク回避の売りが加速する展開となった。前日の米株市場でNYダウやナスダック総合指数など主要指数が急落、外国為替市場では一時1ドル=104円台に入るなど急速にドル安・円高が進行したこともあって、投資家のセンチメントが悪化、日経平均は一時昨年来安値1万9155円も視野に入れる大幅下落を余儀なくされた。米アップルの10~12月期売上高予想の下方修正や12月のISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを大きく上回る悪化を示したことで、米景気減速に対する警戒感が高まった。ただ、下値では目先売られ過ぎとみた押し目買いが入り、後場に入って下げ渋る展開となった。電子部品や機械株などに大きく水準を下げるものが目立ったが、内需の中小型材料株には個人投資家とみられる買いが集まり値を飛ばすものも少なくなかった。 個別では、ファーストリテイリング<9983>が一時4000円を超える急落となったほか、キーエンス<6861>は一時4500円近い大幅安。任天堂<7974>が売られ、村田製作所<6981>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>なども安い。資生堂<4911>も売られた。マルマエ<6264>、enish<3667>、ツガミ<6101>、ディー・エル・イー<3686>などが大きく値を下げ、牧野フライス製作所<6135>、ミネベアミツミ<6479>も下落した。 半面、北興化学工業<4992>がストップ高、東京電力ホールディングス<9501>、関西電力<9503>など電力株が高く、ソースネクスト<4344>が値を飛ばした。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が頑強、ソフトバンク<9434>もしっかり。低位のダントーホールディングス<5337>が大幅高、アカツキ<3932>も大きく上値を追った。日本エスコン<8892>も高い。 出所:minkabuPRESS 株式情報
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。