ドル円は株高・円安で111円台回復 トランプ政権はドル高許容か!?=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の昼に入ってドル円は買い戻しが強まっており、111円台を回復している。朝方はトルコのアルバイラク財務相による投資家向けの発言もあり、ドル売りが優勢となった。ドル円も110円台半ばに値を落としていたが、米株式市場でダウ平均の上げ幅が400ドルを超える中、リスク選好の円安の動きがサポートし底堅く推移していた。目先は21日線が111.25円付近、その上は今週の高値が111.45円付近にあり意識される。

 トランプ政権が現在のドル高を許容している印象もある。けさ、トランプ大統領はツイッターで「資金がこれまでにないほど我々の大切なドルに集まってきている」とツイートしていた。現在のドル高を賞賛している印象も想像される。

 また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が米CNBCのインタビューで、「ドルはここしばらく、レンジ内で推移しており、ドルのパフォーマンスは米国に対する信頼感が世界的にポジティブなことを物語っている」と述べていた。強いドルに具体的な適切水準があるのかとの問いに、「ただ安定を望む」と述べていた。そのほか、「強いドルは商品価格を抑制し、ガソリン価格を低下させ、原油も値下がりしている。ドルを操作するつもりはない」とも述べていた。

 一部ではトランプ政権はドル高に警戒感を示し始めているといった観測も出ていたが、きょうの発言を聞いた限りにおいてはそうでもないようだ。

USD/JPY 111.07 EUR/USD 1.1377

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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