値動き落ち着く、リラ相場や欧州株反発でひと安心=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
値動き落ち着く、リラ相場や欧州株反発でひと安心=ロンドン為替概況

 16日のロンドン市場は、落ち着いた値動き。ドル円は110円台後半、ユーロ円126円台前半、ポンド円140円台後半など、東京市場での上昇を受けて高値圏で取引されている。欧州株が上昇、米株先物も買われており、リスク動向は回復。昨日大幅安となったNY原油先物は安値圏での揉み合い。序盤にトルコリラ円が19円台乗せと急落相場からの戻り高値を伸ばした。人民元相場も買いが優勢。東京市場で、中国商務次官が8月下旬に訪米して通商協議を行うとしたことが米中貿易戦争の緩和期待を広げている。また、取引中盤には米小売大手ウォルマートの好決算が発表されており、米株上昇期待につながっているもよう。日本時間午後10時からはトルコ財務相が投資家と電話会議を開く予定。

 ドル円は110円台後半での取引。東京市場で110.50近辺から110.93レベルまで買われた後を受けて、ロンドン市場では110.80-90レベルでの強もち合いとなっている。

 ユーロドルは1.13台後半での取引。東京午後に1.1398レベルまで買われたあと、ロンドン市場にかけては買いは一服している。ただ、下押しも1.1360近辺までと限定的。ユーロ円も東京午後に126.37レベルの高値をつけたあとはやや売りに押されて一時126円台を割り込んだ。しかし、足元では再び126円台に乗せている。欧州株は総じて堅調に推移しており、東京市場での上昇を受けて底堅い値動きとなっている。この日発表されたドイツ卸売物価指数やユーロ圏貿易収支などには特段の反応はみられなかった。

 ポンドドルは1.27近辺での取引。東京午後に1.2733レベルの高値をつけたあとは売りに押されている。7月の英小売売上高の発表を控えて売り先行も、結果が予想を上回ると一時東京高値水準に迫った。しかし、上値も重く一時1.27台割れと東京市場での上昇を消す動きとなった。足元では1.27を挟む取引となっている。ポンド円は140円台後半での取引中心。一時141円台を回復する場面があったが、上値は重い。ただ、東京朝方よりは円安・ポンド高水準を維持している。落ち着いた値動き。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 
 

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