ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~150トン。8月15日の価格はキロあたり39.40~40.43バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は158.0~160.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月20日現在13,763トン(前旬比511トン減)。
7月上旬の入出庫は入庫311トン、出庫822トン。

◆展開予想

 今週の東京ゴムは小幅下落、アルゼンチン大統領選での左派勢力優勢を受けたペソ・株式の急落や米国の対中関税一部延期によって金融市場は上下共に変動幅の大きい地合いであった。東京・上海ゴム市場も目新しい材料に欠ける中、ゴム市場の中心限月は外部環境を追随する形で変動、165.0円~170.0円のレンジ相場であった。

 8月16日正午過ぎ現在RSS先限は166.0円前後、TSR先限は145.4円前後の取引。週の高値はRSS170.2円/TSR146.0円、週の安値はRSS164.5円/TSR142.0円。

 東京ゴム期近限月は大幅下落、買い方の手仕舞い売りとみられる売りが強まると、損切や新規売りも巻き込んで8月限・9月限は週間で20円弱下落、当先の逆鞘幅は5.0円程度まで縮小した。産地価格は167円程度であり、東京ゴムの極端な“割高感”はほぼ全ての限月で解消、上海・シンガポール・産地対比での割高・割安面に着目した取引に変化しつつある。直近の先限価格は産地対比で小幅ながら割安圏であり、押し目姿勢で臨んでもよさそうだ。ただ、上値を追いかける材料もないため、上昇場面は利食いも入れたい。先限のレンジは165.0~175.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp