[Vol.1126] 現時点での年内の予想レンジ(金・原油)

著者:吉田 哲
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原油反落。米国の主要株価指数の下落などで。73.32ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,809.60ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は15,240元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年01月限は496.3元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで821.45ドル(前日比33.9ドル拡大)、円建てで3,019円(前日比41円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(11月26日 19時40分頃 6番限)
6,624円/g 白金 3,605円/g
ゴム 243.0円/kg とうもろこし 38,180円/t

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「現時点での年内の予想レンジ(金・原油)」

前回は、「欧州のコロナの感染状況は悪い」として、前回述べた各種リスクとともに世界に不安をふりまいている「新型コロナ」の感染状況について書きます。

今回は、「現時点での年内の予想レンジ(金・原油)」として、筆者が想定する、現時点での金(ゴールド)と原油相場の年内のレンジついて書きます。

目先の金(ゴールド)と原油相場の見方(想定レンジ)は、以下のとおりです。

金(ゴールド)は、「インフレ懸念」と「各種リスク」が、ドル高起因の下落圧力を相殺し、上値を伸ばしやすい、原油は、株価がいずれ反発し、それに追随する展開になると、考えます。各銘柄のリスク要因は、絶えず留意しておく必要があります。

金のリスク要因は、米国のテーパリング強化、ドルを急騰させる程の早期利上げ観測、原油のリスク要因は、OPECプラスの追加増産決定、株安、過度な化石燃料不要論、石油在庫急増、です。

目下、南アフリカで新型コロナの変異種が発見されたことを受け、株価が急落しています。この急落を受け、金(ゴールド)が上昇し、原油が下落しています。引き続き、新たな変異株を含む新型コロナの感染状況、そして株価の動向に、注意が必要です。

図:筆者の予想レンジ(年内)


出所:マーケットスピードⅡなどより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。