原油反落。米国の主要株価指数の下落などで。68.70ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,795.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,935元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年01月限は447.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで846.8ドル(前日比26.1ドル拡大)、円建てで3,042円(前日比54円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(11月30日 17時29分頃 6番限)
金 6,517円/g 白金 3,475円/g
ゴム 243.0円/kg とうもろこし 37,900円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金、かろうじて上昇。ドル高が重石に」
前回は、「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」として、先週金曜日に発生した、原油相場と米国の主要株価指数の急落について、書きました。
今回は、「金、かろうじて上昇。ドル高が重石に」として、各種銘柄の先月末と先週末の騰落状況を確認した上で、金(ゴールド)価格がおおむね横ばいだった背景について、筆者の考えを述べます。
NYダウ、ドイツDAXといった、欧米の主要株価指数は下落しました。一方、ドル指数は上昇しました。金(ゴールド)相場がほぼ横ばいだったのは、「株安」起因の上昇圧力と、「ドル高」起因の下落圧力、その他、諸方面からの上昇・下落、両方の圧力がかかったためだと、考えられます。
足元の金(ゴールド)市場の材料をまとめると、下図のようになります。
短中期的なテーマと考える「有事のムード」「代替資産」「代替通貨」、それぞれから、金(ゴールド)相場に圧力がかかっていることがわかります。
上昇圧力は、「株安」だけでなく、「各種リスク拡大」、「インフレ懸念」、そして「ビットコイン(無国籍資産という点で金(ゴールド)と競合)の下落」から、かかっているとみられます。足元の「各種リスク」については、[Vol.1124]で述べていますので、ご参照ください。
一方、下落圧力は、「ドル高(ドルが買われる、ユーロが売られる、ともに)」、「テーパリング」「利上げ観測」から、かかっているとみられます。
当該期間、金(ゴールド)相場が、ほぼ横ばいだったのは、こうした上昇・下落、両方の圧力が相殺されたためだったと、言えるでしょう。現代の金相場の動向を説明する際、各種材料起因の影響力を足し引きすることは、必須スキルだと言えます。
図:足元の、金市場における6つのテーマ
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,795.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年05月限は14,935元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年01月限は447.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで846.8ドル(前日比26.1ドル拡大)、円建てで3,042円(前日比54円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(11月30日 17時29分頃 6番限)
金 6,517円/g 白金 3,475円/g
ゴム 243.0円/kg とうもろこし 37,900円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金、かろうじて上昇。ドル高が重石に」
前回は、「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」として、先週金曜日に発生した、原油相場と米国の主要株価指数の急落について、書きました。
今回は、「金、かろうじて上昇。ドル高が重石に」として、各種銘柄の先月末と先週末の騰落状況を確認した上で、金(ゴールド)価格がおおむね横ばいだった背景について、筆者の考えを述べます。
NYダウ、ドイツDAXといった、欧米の主要株価指数は下落しました。一方、ドル指数は上昇しました。金(ゴールド)相場がほぼ横ばいだったのは、「株安」起因の上昇圧力と、「ドル高」起因の下落圧力、その他、諸方面からの上昇・下落、両方の圧力がかかったためだと、考えられます。
足元の金(ゴールド)市場の材料をまとめると、下図のようになります。
短中期的なテーマと考える「有事のムード」「代替資産」「代替通貨」、それぞれから、金(ゴールド)相場に圧力がかかっていることがわかります。
上昇圧力は、「株安」だけでなく、「各種リスク拡大」、「インフレ懸念」、そして「ビットコイン(無国籍資産という点で金(ゴールド)と競合)の下落」から、かかっているとみられます。足元の「各種リスク」については、[Vol.1124]で述べていますので、ご参照ください。
一方、下落圧力は、「ドル高(ドルが買われる、ユーロが売られる、ともに)」、「テーパリング」「利上げ観測」から、かかっているとみられます。
当該期間、金(ゴールド)相場が、ほぼ横ばいだったのは、こうした上昇・下落、両方の圧力が相殺されたためだったと、言えるでしょう。現代の金相場の動向を説明する際、各種材料起因の影響力を足し引きすることは、必須スキルだと言えます。
図:足元の、金市場における6つのテーマ
出所:筆者作成