原油反発。米主要株価指数の反発などで。71.34ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,801.10ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年05月限は15,435元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年01月限は473.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで837.5ドル(前日比3.7ドル拡大)、円建てで3,015円(前日比21円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(11月29日 18時31分頃 6番限)
金 6,548円/g 白金 3,533円/g
ゴム 248.3円/kg とうもろこし(まだ出来ず)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」
前回は、「現時点での年内の予想レンジ(金・原油)」として、筆者が想定する、現時点での金(ゴールド)と原油相場の年内のレンジついて書きました。
今回は、「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」として、先週金曜日に発生した、原油相場と米国の主要株価指数の急落について、書きます。
11月26日(金)のアジア時間の序盤から、翌土曜の朝まで、原油相場は大きく下落しました。以下のグラフのとおり、時を同じくして、米国の主要株価指数の一つであるNYダウの先物価格も、大きく下落しました。
このおよそ20時間でWTI原油は10ドル超、下落しました。下落幅もさることながら、1時間あたり50セント、という下落のペースも、記録的なものになりました。
2つの銘柄が下落し始めたきっかけは、新型コロナの新しい変異種である「オミクロン」の脅威が報じられたことです。感染力が強い、既存のワクチンが効きにくい、などの強い懸念は、26日(金)の米国時間が終わるまで、市場に強い下落圧力をかけ続けました。
「原油安」と「株安」、どちらが先か、という問いがしばしば投げかけられますが、この急落については、「株安」が先であると、筆者は考えています。
株価下落が景気減速懸念を強め、市場全体のムードが悪化したこと、ならびに、人やモノの移動のための燃料や、各種品目の筐体・繊維などに使われるプラスチックの目先の需要が減退する懸念が生じたことで、原油相場が下がった、という考え方です。
「オミクロン株」の感染力は「デルタ株」よりも強い可能性がある、との報道は、市場に移動の制限、ロックダウンなどによって経済回復が阻害された数カ月前の記憶をよみがえらせ、そして同時に、今後も、別の新しい変異種が発生し続ける懸念があることを再認識させたと、言えます。
今回の一連の値動きについては、新型コロナに関する過去の苦い記憶と将来への強い懸念が、将来への思惑(期待・懸念)を織り込む傾向がある株価を下落させ、原油相場がそれに追随した、と説明できるでしょう。
図:NYダウ先物ミニとNY原油先物価格の推移(中心限月 5分足 終値)
出所:ブルームバーグより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,801.10ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年05月限は15,435元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年01月限は473.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで837.5ドル(前日比3.7ドル拡大)、円建てで3,015円(前日比21円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(11月29日 18時31分頃 6番限)
金 6,548円/g 白金 3,533円/g
ゴム 248.3円/kg とうもろこし(まだ出来ず)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」
前回は、「現時点での年内の予想レンジ(金・原油)」として、筆者が想定する、現時点での金(ゴールド)と原油相場の年内のレンジついて書きました。
今回は、「原油10%以上下落。変異種の感染拡大などで」として、先週金曜日に発生した、原油相場と米国の主要株価指数の急落について、書きます。
11月26日(金)のアジア時間の序盤から、翌土曜の朝まで、原油相場は大きく下落しました。以下のグラフのとおり、時を同じくして、米国の主要株価指数の一つであるNYダウの先物価格も、大きく下落しました。
このおよそ20時間でWTI原油は10ドル超、下落しました。下落幅もさることながら、1時間あたり50セント、という下落のペースも、記録的なものになりました。
2つの銘柄が下落し始めたきっかけは、新型コロナの新しい変異種である「オミクロン」の脅威が報じられたことです。感染力が強い、既存のワクチンが効きにくい、などの強い懸念は、26日(金)の米国時間が終わるまで、市場に強い下落圧力をかけ続けました。
「原油安」と「株安」、どちらが先か、という問いがしばしば投げかけられますが、この急落については、「株安」が先であると、筆者は考えています。
株価下落が景気減速懸念を強め、市場全体のムードが悪化したこと、ならびに、人やモノの移動のための燃料や、各種品目の筐体・繊維などに使われるプラスチックの目先の需要が減退する懸念が生じたことで、原油相場が下がった、という考え方です。
「オミクロン株」の感染力は「デルタ株」よりも強い可能性がある、との報道は、市場に移動の制限、ロックダウンなどによって経済回復が阻害された数カ月前の記憶をよみがえらせ、そして同時に、今後も、別の新しい変異種が発生し続ける懸念があることを再認識させたと、言えます。
今回の一連の値動きについては、新型コロナに関する過去の苦い記憶と将来への強い懸念が、将来への思惑(期待・懸念)を織り込む傾向がある株価を下落させ、原油相場がそれに追随した、と説明できるでしょう。
図:NYダウ先物ミニとNY原油先物価格の推移(中心限月 5分足 終値)
出所:ブルームバーグより筆者作成