波乱含みの中間選挙で金は底固めか？

　２０２２年１０月３０日～２０２３年１月１２日に、火星は逆行期に入る。火星は魚座の海王星とスクエアを形成。「アストロロージ」では、火星は攻撃性の原理を持ち、海王星は受動の原理。この期間は対極的にある者同士の典型的な対立の時となる可能性。火星は軍事力と、どんな犠牲を払っても勝ちたいと言う衝動を体現する。一方、海王星は争いを避け、必要ならどんな手を使っても平和を追求したい本能を表す。「ロシアｖｓウクライナ」・「米国ｖｓ中国」・「米国ｖｓ北朝鮮」などに大きな変化が起きるかもしれない。

　金融市場では、火星逆行期は急激なトレンド転換と相関する。影響受ける可能性が高いのは、金、通貨、穀物。また海王星が関与しているため原油やガソリンも注目される。１１月８日（火）は米中間選挙だが、金相場の高値・安値の節目を付けやすいと言われる「満月」（P２上段チャート参照）であり、「皆既月食」でもある。今回は、皆既月食だけではなく、惑星食、天王星食もセットで起きる。国立天文台によると皆既月食に惑星食が起こるのは、１５８０年７月以来、４４２年ぶり。

　１１月の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）、米雇用統計を通過し、これまで米金利上昇を嫌気して上値が抑えられてきた金相場を始めとした銘柄群が急反発している。米雇用統計が強弱混在した内容であったが故に、１０日の消費者物価指数に注目が集まるが、その前に波乱要因となりそうなのが、米中間選挙だ。

　トランプ氏を２度にわたって弾劾した下院司法委員会も、委員長がジェリー・ナドラー氏（民主）からジム・ジョーダン氏（共和）に交代する。ジョーダン氏は、バイデン氏の２男ハンター氏の脱税容疑や、ウクライナ・中国企業との不法取引容疑、ＦＢＩと司法省の腐敗を追及すると公言している。

　共和党が上下院とも勝利した場合、バイデン大統領弾劾に持ち込む可能性は高く、マーケットで経済動向以外に政治ファクターが加わり、波乱気味の展開も想定される。