ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約100~120トン。9月27日の価格はキロあたり39.09~40.09バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は154.5~156.5セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、8月20日現在15,573トン(前旬比990トン増)。
8月中旬の入出庫は入庫1,252トン、出庫262トン。

◆展開予想

 週前半は米中貿易協議の進展期待から株高・円安推移となり、上海ゴム、現物価格はじり安の展開となる中、東京ゴムは底堅く推移。ただ、金曜日は国慶節を10月1日から控える上海ゴムが急落、中心限月でおよそ1ヶ月ぶりに11,500元割れとなり、東京ゴムも連れ安、直近安値を更新し160.0円まで急落する展開となった。

 9月20日正午過ぎ現在RSS先限は160.0円前後、TSR先限は148.9円前後の取引。週の高値はRSS170.0円/TSR153.9円、週の安値はRSS160.0円/TSR148.9円。

 東京ゴム当先限は順鞘幅縮小、主に下落局面で先限月に商いや売りオーダーが集中、流動性が低い期近限月は
商い閑散となっていることによる。海外市場もじり安傾向であり、積極的に上値を追う展開にはなりにくいものの、現物価格は概ね170円前後であり、東京ゴムは相対的に“割安感”と言える水準になってきた。ただ、強材料も乏しく目先の上値余地は限られるだろう。特に、上海ゴム市場は10月1日から7日の間、国慶節の休場となる為、中国系の商いが減少し流動性低下が見込まれるので取引は慎重に進めたい。先限のレンジは155.0~170.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp