[Vol.1394] 下落しても利益が出る場合がある!?

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。73.35ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。1,850.50ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年05月限は13,010元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年03月限は524.1元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで766.25ドル(前日比0.45ドル縮小)、円建てで3,431円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月5日 17時21分頃 6番限)
7,864円/g
白金 4,433円/g
ゴム 223.2円/kg
とうもろこし 44,340円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NYプラチナ先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
NYプラチナ先物(期近) 月足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「下落しても利益が出る場合がある!?」
前回は、「クイズ:30年後の資産はいくら?」として、積立投資への理解を深めるために、クイズを出しました。

今回は、「下落しても利益が出る場合がある!?」として、積立投資への理解を深めるためのクイズの答えを、述べます。

前回のクイズの答えは(1)497万円です。資産の額と投資金の推移は以下です。

投資金は合計360万円ですので、最終的な資産は、投資金の1.38倍(38%増)です。「積立投資」は、「最初に買って、そのまま」(いわゆる普通の投資)と異なり、価格が下がっても利益が出る場合があるのです。

積み立てスタート時の価格が5,000円、最終的な価格は、スタート時の半値以下となる約2,100円です。また、一時90%以上下落する場面もあります(20年目に450円割れ)。それでもなぜ、38%もの利益を上げることができるのでしょうか。次回以降、その理由を述べます。

図:シミュレーションの結果(1)資産の額と投資金 単位:百万円
図:シミュレーションの結果(1)資産の額と投資金

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。