[Vol.1393] クイズ:30年後の資産はいくら?

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。76.61ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,854.45ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は13,100元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年03月限は541.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで751.45ドル(前日比2.9ドル拡大)、円建てで3,321円(前日比42円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月4日 15時03分頃 6番限)
7,758円/g
白金 4,437円/g
ゴム 221.8円/kg
とうもろこし 44,280円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NYプラチナ先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
NYプラチナ先物(期近) 月足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「クイズ:30年後の資産はいくら?」
前回は、「消費国の『依存心』という視点」として、主要産油国の収支が均衡する時の原油価格について、述べました。

今回は、「クイズ:30年後の資産はいくら?」として、積立投資への理解を深めるために、クイズを出します。

[問題] Aという投資商品が以下の価格推移を演じたとします。30年間、毎月1万円、Aに積立投資をした場合、資産(評価損益+投資金)はいくらになるでしょうか?

次の三つの選択肢より、正解だと思うものを選んでください。(1)497万円、(2)97万円、(3)マイナス497万円。毎月1万円、投資をしますので、投資金の合計は360万円(1万円×360カ月)です。((2)と(3)は投資金を下回っているため、損が発生)

手数料は買付時に1.65%(税込)かかることとします。話をシンプルにするため、配当金なし、再投資せず、とします。

「そもそも、価格が下がっている。利益は出ていないよね!?」「こんなことを問題にすること自体、ナンセンスだ!」「5,000円が、450円割れって、大損じゃない!? こんな投資、できるわけがない! とんでもない投資だ!」と感じた方もおられると思います。確かに「価格の推移だけ」を見ると、そのように感じるのは無理もありません。

ここで、問題文を改めて確認します。「積立投資をした場合」とあります。「積立投資」です。毎月1万円、投資をし続けるのです。「最初に買って、そのまま」ではないのです。さて、この投資は本当に利益が出ていないのでしょうか? 本当にとんでもない投資なのでしょうか? 次回、答えを示します。

図:30年後の資産はいくら? 単位:円
図:30年後の資産はいくら?

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。