◆ファンダメンタルズ
【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。10月6日の価格はキロあたり50.09~50.29バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は152.0~154.0セント。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月20日時点10,641トン(前旬比353トン減)。
9月中旬の入出庫は入庫869トン、出庫1,222トン。
◆展開予想
OSEゴムは続落、中国休場の中、週半ば以降にまとまった売りが入ると流動性が低下している中で売り優勢となり、ストップロスを巻き込んで中心限月は230円台を割込んだが、週末にかけては買いが入り230円台を回復して引けている。株式は大幅下落、米長期金利上昇に伴うリスクオフの動きが世界的に広がった形、主要商品もドル高進行の影響もあり全面安、ドル建て白金は年初来安値更新、原油も大幅反落、ドル円は150円台超水準で介入と思われる動きがあり一時147円台をつけるも、週末にかけては148円台半ばから後半で推移している。
10月6日引け時点のRSS3月限(中心限月)は231円、TSR1月限(中心限月)は210.0円。週の高値はRSS238.0円/TSR214.0円、週の安値はRSS227.8/TSR210.0円。
現物価格は227円程度に下落、国内先物に連動する形で値を切り下げたが下げ幅は限定的であった。上海市場は月曜から再開、週初の動きに注意を払いたい。国内は1-6番限が逆鞘化、指定倉庫在庫は国内需要や輸出により減少を続けており、想定以上に受渡可能貨物が減少している可能性がある。産地対比ではほとんどの限月で輸入採算価格を下回っており目先は新規入着を期待できないことから、他市場対比で堅調推移となりやすいか。上海ゴム動向を見極めた上で、押し目買い方針を維持したい。中心限月は225.0~245.0円を予想する。
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート