ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。10月20日の価格はキロあたり55.55~55.86バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は167.0~169.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月30日時点9,513トン(前旬比1,128トン減)。

 9月下旬の入出庫は入庫419トン、出庫1,547トン。

◆展開予想

 OSEゴムは急騰後に上げ幅縮小、上海ゴムは週明けにピークアウトし利益確定売りに押されて値を切り下げる中、OSEゴムは期近限月中心に売り方の損切買いが極端に進んだことで中心限月も引きずられ一時は276.9円まで上昇したが、買い戻し一巡後は売り優勢となり上げ幅を縮小した。株式は下落、米長期金利の上昇が止まらず、株売りの勢いが強まった印象、商品は貴金属・原油共にドル高の動きが限定的だったことや短期的な売られ過ぎの反動もあってか上昇、ドル円は149円台後半で膠着状態となっている。

 10月20日引け時点のRSS3月限(中心限月)は259.8円、TSR1月限(中心限月)は220.0円。週の高値はRSS276.9円/TSR223.0円、週の安値はRSS253.4/TSR220.0円。

 現物価格は週末時点で250円程度。上海ゴムは買い手が利益確定に動いており下値探りに警戒が必要だが、売り一巡後は在庫状況が重要になろう。国内は渡玉不足から当先限118.6円まで逆鞘が進行、低在庫警戒も強まり11~1月限は一時踏み上げの様相を呈したが、一転輸入採算を大幅に上回ったことで新規入着が見込めそう。産地対比ではまだ割高感のある限月もあり、海外の状況次第では更なる下押しに注意が必要だろう。買い玉は利益確定を進め、水準を見極めながら戻り売りを検討したい。中心限月は245.0~265.0円を予想する。
みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp