ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。11月24日の価格はキロあたり52.38~52.76バーツ、RSS3号タイ主要港12月積価格は168.5.0~170.5セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月10日時点6,559トン(前旬比438トン減)。

 11月上旬の入出庫は入庫594トン、出庫1,032トン。

◆展開予想

 OSEゴムは反落、上海ゴムが週半ば以降下落に転じ中心限月は14,000元台を割込む中で、OSEゴムにも売りが波及、中心限月は一時259.3円まで売り込まれるも週末にかけては260円台を回復して引けている。株式は概ね続伸、引き続き米金利低下が株式買いにつながっているようだ。商品は貴金属続伸・原油反発、ドル安進行を好感し買い気が戻った格好だが、反面ドル円は149円台半ばまで円高ドル安が進行している。

 11月24日引け時点のRSS4月限(中心限月)は262.9円、TSR2月限(中心限月)は223.0円。週の高値はRSS270.8円/TSR227.0円、週の安値はRSS258.8/TSR223.0円。

 現物価格は252円程度と横ばい。上海ゴムは在庫急減にも関わらず取組高減少が顕著で、背景不明ながら買い方が玉整理に動いているとみられる。国内当先限は順鞘5.9円に急転換、新規貨物が順次入着しているとみられ、また当業系の買い気も後退し今回の変動につながったか。産地対比では期近限月が小幅割安圏に入るも中心限月は割高圏を維持、主要産地では天候が回復しつつあり採取・生産の進展が下落要因となった可能性もある。引き続き戻り売り方針を維持するものの、上海ゴムは在庫減少を背景に買いが入る可能性もあり、流動性低下環境下での変動率上昇に注意しながら慎重に取り組みたい。中心限月は255.0~275.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp