[Vol.1632] 24年も史上最高値更新が起きると予想

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。74.45ドル/バレル近辺で推移。

金反発。米10年債利回りの反落などで。2,047.95ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年05月限は13,795元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年02月限は565.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1081.05ドル(前日比7.35ドル拡大)、円建てで4,997円(前日比33円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(12月21日 18時02分時点 6番限)
9,384円/g
白金 4,387円/g
ゴム 241.1円/kg
とうもろこし 38,320円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「24年も史上最高値更新が起きると予想」
前回は、「FRBの利下げは強い上昇圧力を生む」として、金(ゴールド)に関わる短中期の三つのテーマの動向について述べました。

今回は、「24年も史上最高値更新が起きると予想」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)ついて述べます。

ここまでの数回の内容をもとに、2024年の金(ゴールド)市場の全体像をイメージします。2023年にドル建て金(ゴールド)相場を高止まりさせた、2024年の価格上昇を実現し得る「有事ムード」「代替通貨」は、どちらも短中期のテーマです。

また、2024年は中長期のテーマである「中央銀行」の影響(長期視点の上昇圧力 不安や脱米ドルなどを意識した、新興国の中央銀行を中心とした買い)が続いたり、同「鉱山会社」の影響(長期視点の下落圧力 高値に達したことをきっかけとした増産や売りヘッジ)が出たりする可能性があると、見ています。

こうした「多彩な」テーマの影響を受けながら、2024年のドル建て金(ゴールド)相場は、1,700ドルから2,300ドルの範囲で推移すると予想します。2023年の年間平均はおよそ1,940ドルです(12月21日時点)。2024年はこの水準よりも高くなる時間帯が長くなると考えています。

図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。