ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。12月22日の価格はキロあたり52.75~53.51バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は168.5~169.5セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月20日時点6,060トン(前旬比499トン減)。

 11月中旬の入出庫は入庫1,310トン、出庫1,809トン。

◆展開予想

 OSEゴムは大幅反発、上海ゴムは目立った材料こそないものの週間を通じて値を切り上げる展開、OSEゴムも海外市場の上昇と円高一服を受けてショートカバーが強まり、中心限月は240円台を回復し一時は244.0円まで上昇する場面があった。株式は米国中心に上昇、米インフレ率低下を示唆する指標や米長期金利低下を好感、主要商品はドル安を受けてほぼ全面高、ドル円は円高進行が一服し142円台前半での推移となっている。

 12月22日引け時点のRSS5月限(中心限月)は242.5円、TSR3月限(中心限月)は211.0円。週の高値はRSS244.0円/TSR211.0円、週の安値はRSS232.5/TSR208.0円。

 現物価格は240円程度に上昇。上海ゴムは引続き在庫増加が続くも先物市場ではショートカバーが価格を押し上げる要因となったか。国内市場は12月限が納会落ちし緩やかな順鞘形成に変化、取引所指定倉庫在庫は増加に転じ、今後更に増加が見込まれることから順鞘推移が通常となる可能性が高いか。主要産地では天候が回復し取引数量も増加しつつあるが安売りする向きは見られず、産地対比での国内価格は期近中心に割安圏での推移が続いている。来週は流動性低下に注意しつつレンジを意識し、割高圏では利益確定売り、割安圏では押し目買いと状況に応じて柔軟に対応したい。中心限月は235.0~255.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp