ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。1月19日の価格はキロあたり60.30~61.16バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は179.0~181.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月31日時点8,667トン(前旬比807トン増)。

 12月下旬の入出庫は入庫1,231トン、出庫424トン。

◆展開予想

 OSEゴムは大幅続伸、上海ゴムは材料難の中で横ばいとなったものの、OSEゴムは産地現物価格が週間を通じて上昇基調となったことや円安進行に支援される形で値を切り上げると中心限月は一時271.8円まで大幅続伸となった。株式はまちまち、日本は円安進行もあり高値更新も米国では3月利下げ確率低下や長期金利低下が重石、商品では貴金属はドル高を嫌気し下落も原油は反発、ドル円は一時148円台半ばまで円安ドル高が進行した。

 1月19日引け時点のRSS6月限(中心限月)は271.3円、TSR4月限(中心限月)は230.0円。週の高値はRSS271.8円/TSR230.0円、週の安値はRSS261.1/TSR223.0円。

 現物価格は266円程に上昇、現物価格上昇と円安により上げ幅が大きくなった。上海ゴムは引続き在庫増加が続く中で逆鞘進行が一服も、国内市場では1-6番限の順鞘幅が6.4円に縮小、背景不明ながら取組を踏まえると大口の期近買いの期先売り取引が入ったようだ。国内在庫は引続き増加基調を維持しており、大量現受けが入らなければ順鞘基調を維持するとみられる。産地対比では期近割安・期先中立水準だが先週に比べ割安感は薄れている。来週以降も上海ゴム・現物価格が堅調さを維持した場合はOSEゴムの上振れに警戒しつつまずは買い玉の利食いを検討した上で、明確な割高場面では売りを検討したい。中心限月は255.0~280.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp