ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。2月2日の価格はキロあたり70.05~70.55バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は206.5~208.5セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月31日時点8,667トン(前旬比807トン増)。

 12月下旬の入出庫は入庫1,231トン、出庫424トン。

◆展開予想

 OSEゴムは小反落、上海ゴムは材料不明ながら取組を増やして年初来安値を更新する一方で、OSEゴムは現物価格急騰を受けて下げ渋ると、小反落となったものの280円台を維持している。株式はまちまち、一部指数は高値を更新する一方、ハイテク株は下落、FOMCではタカ派的な姿勢が示されたものの米金利は低下し、ドル安に連動して貴金属が上昇する一方、原油は売られた。ドル円は146円台まで円高ドル安が進行している。

 2月2日引け時点のRSS7月限(中心限月)は282.7円、TSR4月限(中心限月)は221.0円。週の高値はRSS2286.8円/TSR230.0円、週の安値はRSS280.6/TSR221.0円。

 現物価格は303円程度まで上昇、それ以上での成約も散見された。中国では在庫積上げが続き需給のタイト感は生じていないものの、OSEゴムの1-6番限は順鞘0.2円まで縮小、現物価格上昇に伴い国内期近の割安幅は先週以上に拡大しており順鞘幅縮小にも関わらず積極的な期近売りは見られなかった。産地サイドではウィンタリングが想定より早まっているとの話もあり、足元では在庫で対応出来ているようだが、将来的な供給懸念が高まっているか。来週は春節休暇を控えた流動性低下に注意しつつ、現物価格が高止まりする限りにおいては押し目買い方針を維持したい。中心限月は275.0~305.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp