ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は30~40トン。2月16日の価格はキロあたり70.09~70.23バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は206.0~208.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月31日時点8,667トン(前旬比807トン増)。

 12月下旬の入出庫は入庫1,231トン、出庫424トン。

◆展開予想

 OSEゴムは急反発、中国市場が春節休場の中、OSEゴムは週明けから反発に転じ280円台を回復すると、週半ば以降も続伸、週末にかけては中心限月が一時296.1円まで値を切り上げ、終値で290円台を回復した。株式は世界的に大幅上昇となり史上最高値圏、米CPIの予想外の上昇を消化し半導体関連等への資金流入が継続、商品は金が反落もその他貴金属は反発し原油も続伸、ドル円は150円台まで円安ドル高が進行している。

 2月16日引け時点のRSS7月限(中心限月)は296.1円、TSR5月限(中心限月)は231.0円。週の高値はRSS296.8円/TSR231.0円、週の安値はRSS272.3/TSR226.0円。

 現物価格は310円程度まで再上昇、大口取引が高値圏で成立しており需要の強さを伺わせる。中国市場完全休場の中、産地サイドでは供給懸念を背景とした買いが続いているようだ。OSEゴムの1-6番限は逆鞘が4.0円まで拡大、現物高を受けて相対的に割安な期近限月に買いが入り、その他限月に波及する形で全体が逆鞘方向に動いている。ただし、今週上昇を受けてOSEゴムの割安幅は縮小しており、また来週の中国市場再開に合わせて価格差拡大分の下落調整等もあり得るため高値掴みは避けつつ、産地現物価格動向に注意し、高止まり・上昇が続くようであれば押し目買い方針を維持したい。中心限月は280.0~305.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp