ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~5トン。4月19日の価格はキロあたり78.30~79.16バーツ、RSS号タイ主要港5月積価格は216.0~218.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月31日時点12,647トン(前旬比1,064トン増)。

 3月下旬の入出庫は入庫1,866トン、出庫802トン。

◆展開予想

 OSEゴムは続落、上海ゴムは特段の材料がない中、週前半こそ売りに押されたが週末にかけて下げ幅を縮小する一方、OSEゴムは週間を通じて冴えない展開、戻り売りに押されると中心限月は一時307.1円まで売り込まれる場面があった。株式は大幅下落、米金利上昇や中東情勢緊迫化を嫌気し売りが膨らんだか。商品は金・銀が上値を切り上げる中、工業系金属や原油は下落、ドル円は154円台まで円安ドル高が進行している。

 4月19日引け時点のRSS9月限(中心限月)は310.8円、TSR7月限(中心限月)は254.0円。週の高値はRSS315.8円/TSR254.0円、週の安値はRSS307.1円/TSR252.0円。

 現物価格は335円程に大幅下落、減産期明け警戒で買い気が後退し先物市場価格に鞘寄せした格好。上海ゴムは在庫こそ増加も上海ゴム・INE TSR20共に下げ一服となっており今後の地合いに注意が必要だろう。国内は当先の逆鞘幅が拡大、先限が売られる一方で期近は現受け用の買いが継続したか。ソンクラーン明けのタイ現物市場は成約か少ない中大幅下落で始まるも先物価格比では依然上鞘圏での推移が続いており、OSEゴムの割安幅は前週比で拡大している。来週は上海ゴム・現物市場動向を確認した上で、上下双方のレンジを意識しながらOSEゴムの割安幅が拡大する場面では押し目買いを検討したい。中心限月は300.0~320.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp