ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は5~10トン。9月13日の価格はキロあたり81.55~81.88バーツ、RSS号タイ主要港11月積価格は255.0~260.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、8月20日時点7,175トン(前旬比173トン増)。

 8月中旬の入出庫は入庫401トン、出庫228トン。

◆展開予想

 OSEゴムは反発、先週末に中国・ベトナムに上陸した台風よって供給懸念が生じ上海ゴムが上昇、中国では当局によるゴム備蓄買い上げの噂もあって取組を増やしながら上昇する中で、OSEゴムには週後半に大口の新規買いが入って反発すると中心限月は一時366.7円まで上昇、その後は上げ幅を削るも350円台後半まで上昇している。株式は上昇、米9月の利下げが確定的となり米金利が低下する中で、株式市場に買い気が戻ってきたか。商品は貴金属・原油ともドル安支援をうけて反転・上昇、ドル円は140円台まで円高ドル安が進行している。

 9月13日引け時点のRSS2月限(中心限月)は358.9円、TSR12月限(中心限月)は263.0円。週の高値はRSS366.7円/TSR266.0円、週の安値はRSS350.3円/TSR260.0円。

 現物価格は362円程に上昇、売値が切り上がるも先物市場比では上昇幅が限定的であった。上海ゴムは在庫増加が続く中で、自動車関連統計も冴えないことから上値余地が徐々に乏しくなる可能性がある。また、産地では降雨などで供給懸念が先行しているものの明確な需給のひっ迫は確認できておらず、OSEゴムは低在庫を背景に逆鞘幅を拡大させながら上昇も、期近限月は輸入採算に接近しており、産地状況によっては新規入着を期待できる水準が近づいている。来週は外部環境が上昇を支援する場合は買い玉を維持しつつも利益確定を検討し、産地対比で割安感が増す場合は買い方針を継続したい。中心限月は350.0~380.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp