[Vol.1826] SNSは部分解釈、感情噴出などのきっかけ

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。75.52ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。2,660.10ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は18,890元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年11月限は580.1元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1681.6ドル(前日比2.70ドル拡大)、円建てで7,977円(前日比49円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(10月8日 18時47分時点 6番限)
12,588円/g
白金 4,611円/g
ゴム 393.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,054円/mmBtu(24年12月限 10月08日18時00分時点)

●NY金先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「SNSは部分解釈、感情噴出などのきっかけ」
前回は、「SNSは2010年からスマホを介して急速普及」として、世界のソーシャルメディアユーザーシェアを確認しました。

今回は、「SNSは部分解釈、感情噴出などのきっかけ」として、SNS普及開始から世界分断が深化し始めるまでの経緯(筆者イメージ)を確認します。

筆者は、SNSが西側諸国と非西側諸国の間に生じている世界分断を深化させた一因になったと考えています。経緯は以下のとおりです。

SNSがスマホを介して世界的に普及→部分解釈、偏ったつながり、感情噴出が横行→人間の「生き物」としての性質が顕在化→国際的な学力低下、建設的な議論減少→「実態」よりも「思惑」優先→民主主義が行き詰まり→「世界分断」深化、という流れです。

この流れは、人間の根源的な性質を背景に進行しているため、逆流することはありません。

さらにここ最近では、こうした場がSNSというネットの世界だけでなく、リアルの世界でも蔓延(まんえん)し始めていると感じます。

図:SNS普及開始から世界分断が深化し始めるまでの経緯(筆者イメージ)
図:SNS普及開始から世界分断が深化し始めるまでの経緯(筆者イメージ)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。