先週末のWTI原油は前週比3.95ドル安の67.82ドル、ブレント原油は3.50ドル安の71.63ドルとなった。
前週末の海外原油は米メキシコ湾岸に向かっていたハリケーン「ラファエル」が勢力を弱めつつ、進路を変えて南下する見通しとなったことで反落する展開となった。
先週は中国のエネルギー需要の先行き不安やドル高が上値を抑える格好となった。週明け11日は続落。中国政府が発表した景気刺激策が期待外れの規模にとどまった見方が相場を押し下げた。また、OPEC以外の産油国が増産を続ける見通しであり、来年以降の供給過剰懸念も圧迫要因となった。12日は反発。引き続き中国の景気刺激策への失望感が重しとなったほか、OPECの月報で今年や来年の世界石油需要見通しの伸びが下方修正されたことも上値を抑えたが、前日の大幅安の反動から買いが入る展開となった。13日は続伸。ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド皇太子が電話会談し、OPECプラスでの緊密な協調を継続することの重要性を明確にしたとの報が相場を支えた。一方でドル高に振れたことから上値は限られた。14日も続伸。原油在庫が予想を上回る増加幅となったことやドル高が重しとなったが、ガソリン在庫が予想に反して大幅な取り崩しとなったことが好感された。
出所:みんかぶ先物WTI原油先物複合チャート
今週の原油相場は引き続き上値重い展開となるか。OPECの需要見通し引き下げや、IEAの来年の供給過剰見通しなど需給の緩みが意識されるなか、パウエルFRB議長が利下げに慎重な姿勢を示したことなどからドル高も圧迫要因となっている。また、中国経済の先行き不透明感も意識されるなかで、大きく切り返す展開は想定しづらい。足元では堅調な米国の石油需要が支えとなっているが、今週の動きをみると様子見ムードが強まっているようだ。テクニカル的には三角保ち合いとなっており、下抜けた場合にはWTIで年初来安値の60.92ドルを試す展開も想定される。
前週末の海外原油は米メキシコ湾岸に向かっていたハリケーン「ラファエル」が勢力を弱めつつ、進路を変えて南下する見通しとなったことで反落する展開となった。
先週は中国のエネルギー需要の先行き不安やドル高が上値を抑える格好となった。週明け11日は続落。中国政府が発表した景気刺激策が期待外れの規模にとどまった見方が相場を押し下げた。また、OPEC以外の産油国が増産を続ける見通しであり、来年以降の供給過剰懸念も圧迫要因となった。12日は反発。引き続き中国の景気刺激策への失望感が重しとなったほか、OPECの月報で今年や来年の世界石油需要見通しの伸びが下方修正されたことも上値を抑えたが、前日の大幅安の反動から買いが入る展開となった。13日は続伸。ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド皇太子が電話会談し、OPECプラスでの緊密な協調を継続することの重要性を明確にしたとの報が相場を支えた。一方でドル高に振れたことから上値は限られた。14日も続伸。原油在庫が予想を上回る増加幅となったことやドル高が重しとなったが、ガソリン在庫が予想に反して大幅な取り崩しとなったことが好感された。
出所:みんかぶ先物WTI原油先物複合チャート
今週の原油相場は引き続き上値重い展開となるか。OPECの需要見通し引き下げや、IEAの来年の供給過剰見通しなど需給の緩みが意識されるなか、パウエルFRB議長が利下げに慎重な姿勢を示したことなどからドル高も圧迫要因となっている。また、中国経済の先行き不透明感も意識されるなかで、大きく切り返す展開は想定しづらい。足元では堅調な米国の石油需要が支えとなっているが、今週の動きをみると様子見ムードが強まっているようだ。テクニカル的には三角保ち合いとなっており、下抜けた場合にはWTIで年初来安値の60.92ドルを試す展開も想定される。