原油反落。中東情勢の鎮静化などで。64.86ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,360.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は14,040元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は502.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1954.2ドル(前日比59.20ドル縮小)、円建てで9,519円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月26日 17時46分時点 6番限)
金 15,626円/g
白金 6,107円/g
ゴム 307.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY原油先物 日足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡封鎖はあるのか?」
前回は、「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」として、ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年)を確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡封鎖はあるのか?」として、イランの原油輸出先(2023年)を確認します。
イスラエルとイラン、双方が停戦で合意したものの、合意が破られる可能性はゼロではないと、筆者は考えています。このため、同海峡の封鎖の可能性はゼロではないと考えています。
ホルムズ海峡は、全長約160キロメートルで、最も狭い部分の幅は約33キロとされています。世界の原油の約35%、石油製品を含めれば約20%が通過する要衝にもかかわらず、大変に狭い海峡です。
この海峡を封鎖するには、(1)自国(イラン)の船舶で他の船舶の航行を妨害する、(2)船が触れると爆発する機雷(機械水雷)を多数設置する(水深が浅い同海峡では機雷を設置しやすい)、(3)イランの沿岸部からドローンやミサイルで攻撃したり、巡視船やヘリコプターで攻撃したりする、などが挙げられます。
仮に、封鎖する場合、「モノやヒトにできるだけ損害を与えない」、(1)のやり方で封鎖を行う可能性があると、筆者は考えています。
海峡封鎖はイランにもダメージがある、という指摘があります。ですが、封鎖をする主体はイランであり、イランがその手法を選択できること、イランがアラビア湾の外であるインド洋に最も近いこと、などの条件を考慮すれば、イランのみが限定的ではあるものの輸出を継続することは不可能ではないと考えます。
イランは下の図の通り、シリアやベネズエラなど、欧米に制裁を科されている国々への輸出も行っていますが、同国の原油のほとんどを、中国に輸出しています。
イランが海峡を何らかの手法で封鎖した場合、中国が大きなダメージを受けますが、中国がイランとつながりがある「ロシア」から原油を調達できる環境にあることを考えれば、イランは海峡封鎖を決断しやすいといえます。
図:イランの原油輸出先(2023年)

出所:EIAのデータを基に筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,360.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は14,040元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は502.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1954.2ドル(前日比59.20ドル縮小)、円建てで9,519円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月26日 17時46分時点 6番限)
金 15,626円/g
白金 6,107円/g
ゴム 307.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY原油先物 日足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡封鎖はあるのか?」
前回は、「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」として、ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年)を確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡封鎖はあるのか?」として、イランの原油輸出先(2023年)を確認します。
イスラエルとイラン、双方が停戦で合意したものの、合意が破られる可能性はゼロではないと、筆者は考えています。このため、同海峡の封鎖の可能性はゼロではないと考えています。
ホルムズ海峡は、全長約160キロメートルで、最も狭い部分の幅は約33キロとされています。世界の原油の約35%、石油製品を含めれば約20%が通過する要衝にもかかわらず、大変に狭い海峡です。
この海峡を封鎖するには、(1)自国(イラン)の船舶で他の船舶の航行を妨害する、(2)船が触れると爆発する機雷(機械水雷)を多数設置する(水深が浅い同海峡では機雷を設置しやすい)、(3)イランの沿岸部からドローンやミサイルで攻撃したり、巡視船やヘリコプターで攻撃したりする、などが挙げられます。
仮に、封鎖する場合、「モノやヒトにできるだけ損害を与えない」、(1)のやり方で封鎖を行う可能性があると、筆者は考えています。
海峡封鎖はイランにもダメージがある、という指摘があります。ですが、封鎖をする主体はイランであり、イランがその手法を選択できること、イランがアラビア湾の外であるインド洋に最も近いこと、などの条件を考慮すれば、イランのみが限定的ではあるものの輸出を継続することは不可能ではないと考えます。
イランは下の図の通り、シリアやベネズエラなど、欧米に制裁を科されている国々への輸出も行っていますが、同国の原油のほとんどを、中国に輸出しています。
イランが海峡を何らかの手法で封鎖した場合、中国が大きなダメージを受けますが、中国がイランとつながりがある「ロシア」から原油を調達できる環境にあることを考えれば、イランは海峡封鎖を決断しやすいといえます。
図:イランの原油輸出先(2023年)

出所:EIAのデータを基に筆者作成