原油反発。米主要株価指数の反発などで。65.19ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,337.92ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,770元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は508.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2038.67ドル(前日比9.27ドル拡大)、円建てで9,941円(前日比74円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月25日 18時31分時点 6番限)
金 15,671円/g
白金 5,730円/g
ゴム 297.7円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY原油先物 日足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」
前回は、「80ドルを挟んだプラスマイナス15ドル」として、原油相場を取り巻く環境(2025年6月下旬)を確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」として、ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年)を確認します。
ホルムズ海峡について、情報を整理します。世界の海路には、いくつかチョークポイントがあります。地理上では、「ふさぐ」ことを意味するチョーク(Choke)は、狭くなっている海峡や運河が該当します。
原油や石油製品の輸送において、ホルムズ海峡は世界最大級のチョークポイントです。米国エネルギー情報局(EIA)のデータによれば、同輸送において、世界全体の海上輸送の約27.0%、世界全体の石油総供給の約20.5%がこの海峡を通過しています(2023年)。
同海峡というと、原油や石油製品を運ぶタンカーが航行している様子を強く想起しますが、それら以外にも、農産物や鉱物を運ぶばら積み船である「ドライバルク船」、多種多様な製品・半製品を運ぶ「コンテナ船」なども航行しています。
また、EIAのデータによれば、以下のとおり、海峡を通過する原油・石油製品の輸入元は、アラビア湾(ペルシャ湾)周辺の産油国で、輸出先は中国(32%)、インド(13%)、韓国(11%)、日本(11%)などのアジア諸国向けが80%を超えます(2023年)。
これらのデータより、ホルムズ海峡が仮に封鎖された場合、アジア向けの原油や石油製品の供給が大きく減少する可能性があります。また、中東諸国とのさまざまな農産物や多種多様な製品・半製品の輸出入が急減する可能性があります。これらは、ひいては世界経済を大きく鈍化させる要因になり得ます。
今のところ、イスラエルとイランは停戦状態にあります(6月25日現在)。海峡封鎖の可能性は低いと考えられますが、今後の状況次第では、その可能性が高まるかもしれません。
図:ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年) 単位:百万バレル/日量

出所:EIAのデータを基に筆者作成
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,337.92ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,770元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は508.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2038.67ドル(前日比9.27ドル拡大)、円建てで9,941円(前日比74円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月25日 18時31分時点 6番限)
金 15,671円/g
白金 5,730円/g
ゴム 297.7円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,024円/mmBtu(25年9月限 6月24日15時01分時点)
●NY原油先物 日足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」
前回は、「80ドルを挟んだプラスマイナス15ドル」として、原油相場を取り巻く環境(2025年6月下旬)を確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡封鎖時はアジア諸国に甚大な影響」として、ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年)を確認します。
ホルムズ海峡について、情報を整理します。世界の海路には、いくつかチョークポイントがあります。地理上では、「ふさぐ」ことを意味するチョーク(Choke)は、狭くなっている海峡や運河が該当します。
原油や石油製品の輸送において、ホルムズ海峡は世界最大級のチョークポイントです。米国エネルギー情報局(EIA)のデータによれば、同輸送において、世界全体の海上輸送の約27.0%、世界全体の石油総供給の約20.5%がこの海峡を通過しています(2023年)。
同海峡というと、原油や石油製品を運ぶタンカーが航行している様子を強く想起しますが、それら以外にも、農産物や鉱物を運ぶばら積み船である「ドライバルク船」、多種多様な製品・半製品を運ぶ「コンテナ船」なども航行しています。
また、EIAのデータによれば、以下のとおり、海峡を通過する原油・石油製品の輸入元は、アラビア湾(ペルシャ湾)周辺の産油国で、輸出先は中国(32%)、インド(13%)、韓国(11%)、日本(11%)などのアジア諸国向けが80%を超えます(2023年)。
これらのデータより、ホルムズ海峡が仮に封鎖された場合、アジア向けの原油や石油製品の供給が大きく減少する可能性があります。また、中東諸国とのさまざまな農産物や多種多様な製品・半製品の輸出入が急減する可能性があります。これらは、ひいては世界経済を大きく鈍化させる要因になり得ます。
今のところ、イスラエルとイランは停戦状態にあります(6月25日現在)。海峡封鎖の可能性は低いと考えられますが、今後の状況次第では、その可能性が高まるかもしれません。
図:ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品の輸入元と輸出先(2023年) 単位:百万バレル/日量

出所:EIAのデータを基に筆者作成