[Vol.2230] 第40回・第41回会合から読み取れる思惑:MSC

著者:吉田 哲
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原油反落。中東情勢の鎮静化期待などで。88.89ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米主要株価指数の反発などで。4,357.30ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は17,590元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年07月限は580.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2593.65ドル(前日比14.45ドル縮小)、円建てで13,984円(前日比52円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(6月9日 18時07分時点 6番限)
22,870円/g
白金 8,886円/g
ゴム 424.2円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「第40回・第41回会合から読み取れる思惑:MSC」
前回は、「中東情勢悪化で岐路に立たされるOPECプラス」と題して、OPECプラスについて(2026年6月時点)について、述べました。

今回は、「第40回・第41回会合から読み取れる思惑:MSC」と題して、OPEC・非OPEC閣僚会議(第40回・41回)の内容について、述べます。

以下の図は、OPECプラス全体で行われた会議(OPEC・非OPEC閣僚会議)の要旨です。第40回は2025年11月30日、同41回は2026年6月7日に行われました。大きな項目は八つあり、その中の1から5については、内容がほとんど変わりませんでした。

しかし、6と7については、大きな進展がありました。おおむね、第40回会合が「制度・計画を作る会合」であったのに対し、第41回会合は「作った制度・計画を承認する会合」という位置付けという色が濃くなりました。

もともと、協調減産は2026年12月に終わり、自主減産も同年後半に縮小が完了する見込みです。こうした中、第41回会合を経て、2027年の協調減産の制度・計画が一段階進んだと言えます。

協調減産の基準を策定する上で重要な最大持続可能生産能力(MSC:Maximum Sustainable Production Capacity)について、第40回会合では、参加国のMSCを評価するためにOPEC事務局によって策定された仕組みを承認した(approved the mechanism developed by the OPEC Secretariat to assess participating countries’MSC)、とされました。

このMSCについて、第41回会合では、MSC評価を完了することの重要性を再認識した(reaffirmed the importance of completing the assessment of MSC)、とされました。

第40回会合が評価方法を承認し、その後の第41回会合で評価を完了させる重要性を確認したことがうかがえます。協調減産の基準を策定する上で重要なMSC評価がより現実的になった可能性があります。

図:OPEC・非OPEC閣僚会議(第40回・41回)
図:OPEC・非OPEC閣僚会議(第40回・41回)
出所:OPECの資料をもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。