[Vol.2231] 第40回・第41回会合から読み取れる思惑:CoC

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。88.23ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。4,188.50ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は17,330元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年09月限は17,330.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2516.6ドル(前日比58.20ドル縮小)、円建てで13,553円(前日比209円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(6月10日 19時08分時点 6番限)
21,952円/g
白金 8,399円/g
ゴム 417.5円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「第40回・第41回会合から読み取れる思惑:CoC」
前回は、「第40回・第41回会合から読み取れる思惑:MSC」と題して、OPEC・非OPEC閣僚会議(第40回・41回)の内容について、述べました。

今回は、「第40回・第41回会合から読み取れる思惑:CoC」と題して、DoC、CoC、第38回OPEC・非OPEC閣僚会議の概要について、述べます。

前回述べた協力憲章(CoC)について、第40回会合では、OPEC事務局に対し、CoCの目的を達成するための計画策定を指示した(requested the OPEC Secretariat to develop a plan to achieve all the objectives of the CoC, as originally mandated)、とされました。

このCoCについて、第41回会合では、CoCの目的達成のためにOPEC事務局が策定した計画を承認した(approved the plan developed by the OPEC Secretariat to achieve the objectives of the CoC)、とされました。

第40回会合が事務局に計画策定を指示し、その後の第41回会合で事務局が作成した計画を加盟国が承認したことがうかがえます。OPECプラスの結束を強める上で重要なCoCがより実効性を持つようになった可能性があります。

(前回述べた)MSCとCoCが、第40回から第41回会合にかけて「仕組みや計画を作る段階」から「実行・運用段階」に移ったと言えます。これらの前進は、OPECプラスが、2027年1月以降も協調減産を継続するための地ならしであると、筆者はみています。

以下の図は用語の補足です。協力宣言(CoC)は、参加国間の対話を促進する枠組みであり、石油市場の安定化や技術分野などでの協力を促進することを目的としています。また、CoCは議論のための場であり、意思決定機関ではないとされています。

図:DoC、CoC、第38回OPEC・非OPEC閣僚会議の概要
図:DoC、CoC、第38回OPEC・非OPEC閣僚会議の概要
出所:OPECの資料をもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。