[Vol.2238] 長期「株高・金(ゴールド)高」支える力

著者:吉田 哲
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原油反発。中東情勢の悪化などで。77.16ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,182.47ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は17,785元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年08月限は508.5元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2503.57ドル(前日比35.03ドル縮小)、円建てで13,566円(前日比87円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(6月19日 18時35分時点 6番限)
22,095円/g
白金 8,529円/g
ゴム 439.0円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「長期『株高・金(ゴールド)高』支える力」
前回は、「光と影が生む『株高・金(ゴールド)高』」と題して、主要テーマ(一例)の1970年代と2020年代について、述べました。

今回は、「長期『株高・金(ゴールド)高』支える力」と題して、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージについて、述べます。

前々回と前回、通貨の供給量が急増すること、光が強く・影が濃くなることなどが、長期視点の株高・金(ゴールド)高の一因になっていると述べました。今後、経済成長が、通貨の供給量の増加を加速させたり、多様化の流れが、光が強く・影が濃くなることを後押ししたりする可能性があります。

こうした同一のテーマが、今後も長期視点の「株高・金(ゴールド)高」のトレンドを支え続けると、筆者はみています。経済成長も多様化の流れも、ほとんどの場合、否定されないためです。

以下の図は、この数回で述べた、短中期と中長期の視点で金(ゴールド)相場を分析する際の留意点をまとめたものです。この図があれば、短中期視点で逆・逆相関が起きていることや、中・長期視点で株高・金(ゴールド)高が続いていることを、簡単に説明することができます。

短中期の分析の際の必須キーワードは「複数同時」「圧力相殺」、中・長期の分析の際の必須キーワードは「非伝統的材料」でした。

非伝統的材料の影響を注視しているとみられる中央銀行の金(ゴールド)の買いが活発になっていることを踏まえれば、この「中央銀行」もまた、中・長期の分析の際の必須キーワードであると言えます。

投資家を含む、金(ゴールド)に関わる関係者は、過去の常識から離れ、2020年代にふさわしい手法で分析を進めていかなければならないと、筆者は考えています。

図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ
図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。