[Vol.2242] 「米ドル離れ・金(ゴールド)寄り」加速

著者:吉田 哲
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原油反落。中東情勢の鎮静化期待などで。69.27ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。4,014.92ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は16,685元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年08月限は463.7元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2440.82ドル(前日比13.92ドル拡大)、円建てで13,264円(前日比67円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(6月25日 17時16分時点 6番限)
21,180円/g
白金 7,916円/g
ゴム 423.0円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「『米ドル離れ・金(ゴールド)寄り』加速」
前回は、「全需要の20%前後が中央銀行の保有増加分」と題して、中央銀行全体の外貨準備高の構成(2019~2025年の第3四半期)について、述べました。

今回は、「『米ドル離れ・金(ゴールド)寄り』加速」と題して、WGCの中央銀行調査における質問「5年後、中央銀行全体として金(ゴールド)の保有比率はどうなると思いますか?」の回答結果について、述べます。

前回の中央銀行全体の外貨準備高の構成(2019~2025年の第3四半期)で触れたとおり、近年の金(ゴールド)市場は、ドル離れ・金(ゴールド)寄りの傾向が鮮明になっています。この傾向の今後を占う直接的なヒントが、中央銀行調査の回答結果から得られます。

5年後、中央銀行全体として米ドルの保有比率がどうなるかを尋ねる問いの回答結果を確認すると、近年、「緩やかに減少」と回答した中央銀行の割合が上昇し、同時に「緩やかに増加」と回答した中央銀行の割合が低下していることが分かります。中央銀行全体として「ドル離れ」が進むことを、中央銀行ら自身が示唆しているといえます。

一方、以下の図のとおり、5年後、中央銀行全体として金(ゴールド)の保有比率がどうなるかを尋ねる問いの回答結果では、近年、「緩やかに増加」と回答した中央銀行の割合が大きく上昇していることが分かります。

中央銀行全体として「金(ゴールド)寄り」が進むことを、中央銀行ら自身が示唆しているといえます。

図:5年後、中央銀行全体として金(ゴールド)の保有比率はどうなると思いますか?
図:5年後、中央銀行全体として金(ゴールド)の保有比率はどうなると思いますか?
出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料を基に筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。