[Vol.2254] 投資は「能動的なエンタメ(娯楽)」だ

著者:吉田 哲
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原油反発。中東情勢の悪化懸念などで。73.21ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。4,076.52ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年09月限は16,910元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年08月限は478.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2441.17ドル(前日比43.53ドル縮小)、円建てで13,492円(前日比45円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(7月13日 18時46分時点 6番限)
21,727円/g
白金 8,235円/g
ゴム 420.2円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「投資は『能動的なエンタメ(娯楽)』だ」
前回は、「光と影は共存、世界の構造変化に留意」と題して、金(ゴールド)価格と自由民主主義指数の推移について、述べました。

今回は、「投資は『能動的なエンタメ(娯楽)』だ」と題して、これまでの投資戦略と、想定されるこれからの投資戦略について、述べます。

7月12日(日)、パシフィコ横浜にて、「投資って、エンタメだ。」をテーマに、「楽天証券 27周年フェス」が開催されました。筆者は、登壇して話をしたり、ブースでたくさんのお客様と個別にお話をしたりしました。今後数回にわけて、この日のお客様との会話で挙がった主なご質問とその回答をまとめます。

投資はエンタメ(娯楽)になり得るのか・・・7月12日の朝、会場に向かいながら考えていました。投資という、経済、政治、法律、文化、技術、情報、歴史など、さまざまな社会的事象の影響を受ける分野が、習慣や楽しむことの集合体である娯楽になり得るのか、という疑問です。

筆者は、人間は基本的に「知ることを心地よいと感じる生き物」であると考えています。好奇心を持っているためです。知らなかったことを知ったり、さらに知りたいと思っていたことについて十分な情報を獲得した瞬間に、安心したり興奮したりします。人間の身体はそうできているのです。

だからこそ人間は、知る余地が無限にある状態である「未知」に惹かれ、知らないことを能動的に克服しようとするのです。流れてくるものを受けたり浴びたりするだけの受動的な状態と全く異なります。未知を克服しようとする能動的な行為の先に、安心や興奮があるのです。未知こそ、安心・興奮の源泉なのです。

投資の世界は未知にあふれています。価格動向の先行き、資産額の動向の先行き、攻め方、守り方など、多くの未知が存在します。こうした未知が多数存在する投資の世界は、「能動的にエンタメ(娯楽)を享受する世界」だと言えるでしょう。やはり「投資って、エンタメ」なのです。

実際に、楽天証券27周年フェスの会場は熱気に包まれていました。講演中に壇上から見た多数の来場者の方々の食い入るような表情や、ブースでお話をさせていただいた方々の、「よくわかりました」とおっしゃった時の笑顔を目の当たりにしました。

こうしたことから想像すると、イベント全体を通じ、少なくない方が(いや、多くの方が)が、能動的に個々の未知を克服することに成功し、安心や興奮を獲得されたのではないかと、思いました。

筆者は今回のイベントで、投資が多くの方々の日常に「能動的なエンタメ(娯楽)」として存在していることを再確認しました。そして、情報を発信する側は、情報の受け手の未知を克服する一助になるよう、過去の常識にとらわれず、積極的に情報を発信しなければならないと思いました。

以下の図は、次回に述べる予定の「どれくらい金(ゴールド)に投資すべき?」に関わる資料です。

図:これまでの投資戦略と、想定されるこれからの投資戦略
図:これまでの投資戦略と、想定されるこれからの投資戦略
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。