米金利上昇で売られた安値は、中長期的な買い場(金相場)

著者:菊川 弘之
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 米連邦準備理事会(FRB)は16日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決定した。2023年7月以来、3年2ヶ月ぶりに金利を引き上げた。中東情勢の混迷などを受けインフレ率の高止まりが続くと判断した。

 政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利は3.75~4.0%となる。投票権を持つ12人全員が利上げに賛成した。2025年12月まで続いた利下げ局面が完全に終結した。FRBは2%の物価目標を掲げる。ウォーシュ氏は物価の安定を巡り「基調的なインフレ率が明確かつ十分な速度で目標へ向かっているという確信を持つ必要がある」と強調した。そのうえで「本日のFOMCはこの基準が満たされていないと判断した」と利上げ決定の背景を説明した。

 FOMC参加者の金利見通しでは、中央値が2026年にあと1回利上げがあることを示唆した。ウォーシュ議長は記者会見で「今夏の米物価指標はインフレの状況が根本的に改善したことを示していない」などと語り、インフレが目標の2%に早期達成するために利上げを決めたと説明した。これまで通りフォワードガイダンス(金融政策の先行き指針)は示さなかった。

 参加者19人のうち18人が示した26~27年の金融政策の見通しをみると、追加利上げ1回と回答した人が12人、2回と答えた人が4人いた。据え置き予想は2人だった。中央値でみると「年内は0.25%の追加利上げが1回」で27年は「据え置き」という見通しとなった。ウォーシュ氏は前回6月の見通しと同じく、自らの予測を提示しなかった可能性。2026年(10~12月)の失業率の見通しは中央値で4.1%となった。前回の4.3%から下がった。同期間の実質GDP(国内総生産)の前年同期比増加率の見通しは2.3%で、前回は2.2%だった。

金現物(ドル建て)と米利上げ
 

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

日産証券インベストメント株式会社 チーフ・ストラテジスト / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。

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