2026年春先の米中首脳会談直前、トランプ大統領の定めたデッドライン1時間前に米イランの一時停戦が決まった経緯を意識する市場参加者も多い。仮に停戦が決まった場合は、原油反落・米金利低下・株高・金高で反応するだろう。
BRICS首脳会談後の「ニューデリー宣言」では、BRICS共通通貨や金本位制通貨の創設は決まらなかった。前進したのは①BRICS域内貿易を各国の自国通貨で決済。②各国の決済・送金システムの相互接続。③中央銀行デジタル通貨(CBDC)の相互運用の検討だ。「各国の事情を尊重し、画一的な方式は採用しない」と明記された。インドが中国主導の決済基盤を警戒しているため、統一的な「BRICS Pay」が直ちに完成する状況ではないのが現状で、「ドルを倒す新通貨の創設」ではなく、「ドルを使わなくても取引できる決済網の整備」と、「BRICSを米国・イラン間の対話の場」にしようとする会議だった。
ドルの基軸通貨性には三つのポイントがある。①貿易の決済通貨。②外貨準備・資産保有通貨。③国際金融市場の運用・調達通貨。BRICSが最も崩しやすいのは①。しかし、米国債市場の厚み、ドル資産の流動性、法制度への信頼が必要な②③を、直ちに代替するのは容易ではないのが確認された格好だ。自国通貨決済は実現可能性が高い一方、ドルの国際金融における支配的地位を直ちに脅かすものではない。と言うのが現在の客観的な位置だ。

BRICS首脳会談後の「ニューデリー宣言」では、BRICS共通通貨や金本位制通貨の創設は決まらなかった。前進したのは①BRICS域内貿易を各国の自国通貨で決済。②各国の決済・送金システムの相互接続。③中央銀行デジタル通貨(CBDC)の相互運用の検討だ。「各国の事情を尊重し、画一的な方式は採用しない」と明記された。インドが中国主導の決済基盤を警戒しているため、統一的な「BRICS Pay」が直ちに完成する状況ではないのが現状で、「ドルを倒す新通貨の創設」ではなく、「ドルを使わなくても取引できる決済網の整備」と、「BRICSを米国・イラン間の対話の場」にしようとする会議だった。
ドルの基軸通貨性には三つのポイントがある。①貿易の決済通貨。②外貨準備・資産保有通貨。③国際金融市場の運用・調達通貨。BRICSが最も崩しやすいのは①。しかし、米国債市場の厚み、ドル資産の流動性、法制度への信頼が必要な②③を、直ちに代替するのは容易ではないのが確認された格好だ。自国通貨決済は実現可能性が高い一方、ドルの国際金融における支配的地位を直ちに脅かすものではない。と言うのが現在の客観的な位置だ。

