四つの大切なリスクマネージメント その1

その他
著者:近藤 雅世
 商品先物市場で資産を殖やす人々にとって、四つのたいせつなリスクマネージメントがある。

マネーマネージメント(例:5分の1ルール)

 その一つは、証拠金に使うために預けた資金の5分の1しか証拠金として使わないことである。これは一つの例であり、必ずしも5分の1にこだわる必要はないが、資金を一度にたくさん使わないという警告である。例えば100万円資金を預けたら、金の取引を2枚以上行わないことである。金の証拠金は約10万8千円(半月ごとに変わる)であるので、たとえ100万円の資金があったとしても、21万6千円以上は証拠金に充当してはならないということである。

 これは過大投資による追加証拠金の発生を防ぐためである。たとえば、100万円で10枚取引を行うと、金価格が10円でも下がると評価損益の1万円/枚×10枚=10万円の追加証拠金が必要となり、更に出資するか、損切するしか方法が無くなる。一日で約100円(評価損失で10万円/枚)価格が動くこともまれにある。10枚売買していれば、100万円の損失が一日で生じることがある。例えば金取引で、10枚ではなく、2枚で取引すれば、一日に100円の価格変動があり、20万円の損益が発生する可能性があるが、追加証拠金は、評価損失が預かり資金を超えなければ発生しないので、20万円損失を発生してもまだ80万円が残っており、追加資金は必要ない。5分の1ルールは投下資金の5分の4を無利子で置いているので、資金効率が悪いように思えるが商品先物取引は一日で利益が証拠金の2倍になることもあり得るハイリスクハイリターンの取引であるため、その程度の余裕は承知で行うべきである。
 

このコラムの著者

近藤 雅世(コンドウ マサヨ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。商品ファンドを日本で初めて作った一人。2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンスを設立。代表取締役社長就任。 URL:http://commi.cc/ eメール:kondo@commi.cc