原油価格の下落が株式相場を下落させたわけ

原油 株価指数
著者:吉田 哲
原油反落。主要株価指数の反落などで。29.10ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで。1,473.70ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。20年05月限は10,335元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年05月限は246.5元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで833.9ドル(前日比5.1ドル拡大)、円建てで2,820円(前日比7円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(3月17日 18時41分頃 先限)
 5,032円/g 白金 2,212円/g 原油 24,250円/kl
ゴム 161.5円/kg とうもろこし 22,840円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油価格の下落が株式相場を下落させたわけ」

前回は「中国で新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化したわけ」として、中国と中国以外に分けた、新型コロナウイルスの感染者の増減(前日比)について書きました。

今回は「原油価格の下落が株式相場を下落させたわけ」として、今年2月下旬ごろから下落が顕著になった原油価格とNYダウの関係について書きます。

以下の図のとおり、原油の値動きは、エネルギー関連企業の株価に影響を与えます。

このため、原油価格が下落した場合、エネルギー関連企業の株価を構成品目にする、主要な株価指数の下落要因にもなります。

その他、原油相場の下落が与える株式市場への影響について、以下の点があげられます。

①原油価格が急落すると、世界の景気が急激に悪化しているように見え、リスク資産から手を引く(リスクオン)ムードが強まり、株価が下落する。

②逆オイルショックの際に一部で見られた、産油国の資産売却が株価下落の一因となった経験が想起され、株式市場で手じまいが進む。

先週は主要株価指数の中でも、ナスダック、S&P500、NYダウ日経平均などの日米の株価指数の下落が目立ちました。

程度の差はあれ、いずれの株価指数も、原油相場の下落の影響を受けたと考えられます。

しかし、逆に言えば、現在の原油相場が反発すれば、株式市場にプラスの影響が出ると考えられます。

まずは、原油相場が下落したとしても、2016年の安値である26ドルを下回らずに、持ちこたえることができるかに、注目したいと思います。

図:原油価格とNYダウおよび、NYダウの構成銘柄のうちエネルギー関連銘柄 2020年1月13日を100として指数化
原油価格とNYダウおよび、NYダウの構成銘柄のうちエネルギー関連銘柄

出所:CMEなどのデータをもとに筆者作成

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 1977年生まれ。大学卒業後、コモディティ業界に入る。2007年からコモディティアナリストとして商品の個別銘柄分析や情報配信を担当。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。楽天証券ウェブサイトにレポート「週刊コモディティマーケット」を掲載(毎週金曜更新)。各種メディアでも独自の視点を織り交ぜながら関連情報を幅広く配信している。