ギャンが難平を禁止にした理由

その他
著者:近藤 雅世
 ギャンはピラミッディングの逆の難平(なんぴん)を厳に戒めている。なぜなら、価格が下がって損をすると下がった価格で更に買い増し、倍の建玉にするという難平は、一度の取引で全財産を失う可能性のある取引であるからである。仮に価格が戻ったところで、損益はゼロになるだけである。損益ゼロのために全財産を掛けると言うのは投資としてナンセンスであるというものだ。また、収支がゼロに戻るまでに長い時間がかかり、大きな資金を凍結することになる。投資機会の逸失は、損失が元に戻った程度では取返しがつかない。かつ資金が続かなくなって途中であきらめる必要があった場合は悲惨な結果となる。
 

 
セミナーを行っていると投資家で「大損をしているが、どうしたら良いだろうか」という相談を受ける。申し訳ないが、手の施しようはないので、今すぐ損切りしなさいとアドバイスするしかできない。大損すること自体が投資家としては不向きな方であるので、投資はやめて預金していなさいということになる。少なくとも上記の三つのルール(5分の1ルール、休むも相場ルール、損切りルール)を守っていただければ商品先物取引を行って、なかなか儲からないという状況はあるとしても、大損したという結果にはならないと思う。
 

このコラムの著者

近藤 雅世(コンドウ マサヨ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。商品ファンドを日本で初めて作った一人。2005年末株式会社フィスココモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンスを設立。代表取締役社長就任。
URL:http://commi.cc/ eメール:kondo@commi.cc

日本経済新聞に商品先物取引の解説を執筆
大阪取引所の北浜投資塾に金の基礎知識掲載
大阪堂島商品取引所にトウモロコシの基礎知識掲載