[Vol.2015] 注目する具体的な銘柄と取引手法

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。66.72ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。3,333.92ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は14,665元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年09月限は505.4元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1898.87ドル(前日比25.23ドル縮小)、円建てで9,968円(前日比35円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(7月17日 19時10分時点 6番限)
16,050円/g
白金 6,082円/g
ゴム 324.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物 月足  単位:ドル/バレル
NY原油先物 月足  単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「注目する具体的な銘柄と取引手法」
前回は、「トランプ関税が与えるコモディティ市場への影響」として、2010年ごろ以降の世界分断と高インフレ(長期視点)の背景を確認しました。

今回は、「注目する具体的な銘柄と取引手法」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマなど(2025年7月時点)を確認します。

金(ゴールド)関連の投資商品を確認します。しばしば耳にする「有事の金(ゴールド)」「株と金(ゴールド)の逆相関」「ドルと金(ゴールド)の逆相関」については、近年ですと短中期の材料に分類されます。

こうした短中期的な材料に注目をして金(ゴールド)の取引をする場合は、関連するETF(上場投資信託)や関連する個別株、商品先物、商品CFDがなじみます。一方で、長期の資産形成に金(ゴールド)を用いる場合は「中央銀行」と「世界分断」に注目します。

これらの長い時間軸の材料に注目をした資産形成の際は、楽天証券の「かぶツミ」や「米株積立」を利用した、金(ゴールド)関連のETFや個別株の長期視点の取引がなじみます。そのほか、金(ゴールド)関連の投資信託や純金積立もなじみます。

コモディティ全般に関わる投資商品もあります。エネルギー、農産物、穀物、金属にまたがる複数の銘柄の値動きを一つの指数にまとめた投資信託やETFです。「[Vol.2013] コモディティ市場の全体観」で述べた「底上げ」は、こうした銘柄の価格推移を長期視点で支える要因になるかもしれません。

金(ゴールド)、コモディティ全般ともに、投資信託の場合は、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に対応しているかどうかを確認する必要があります(対応していない場合があります)。

図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマなど(2025年7月時点)
図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマなど(2025年7月時点)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。